外務省・新着情報

令和4年3月24日

 現地時間3月24日午後0時(日本時間同日午後8時)から約20分間、G7首脳会合のためベルギーを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長(H. E. Dr. Ursula von der Leyen, President of the European Commission)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理は、ウクライナの危機が日々深刻さを増す中、今ほどG7の結束が求められている時はなく、基本的価値を共有するEUとの緊密な連携を重視している旨述べました。これに対して、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は、ロシアに対する迅速かつ広範な制裁、ウクライナ支援等、日本がEUと連携して今次危機の対応に最初から一丸となって取り組んできていることを高く評価し歓迎する旨述べました。その上で、両首脳は、引き続きG7として国際社会と連携していくことで一致しました。
  2. 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略は、欧州にとどまらず、アジアを含む国際秩序全体の根幹を揺るがす深刻な事態であるとの認識を共有しました。両首脳は、現下の状況を踏まえて、「自由で開かれたインド太平洋」に向けた日EU間の連携の重要性を再確認するとともに、6月のG7エルマウ・サミットにおいて有益な議論ができるよう引き続き連携していくことで一致しました。
  3. 岸田総理から、本24日の新型ICBM級弾道ミサイルとみられる発射を始めとする北朝鮮による核・ミサイル活動について、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦である旨述べ、北朝鮮への対応において、日EU間で引き続き緊密に連携することを確認しました。
  4. 両首脳は、次回の日EU定期首脳協議において国際社会に対して日EUの力強いメッセージを発出すべく調整していくことで一致しました。

発信元サイトへ