外務省・新着情報

令和4年3月26日
アンゴラ外相とのテレビ会談で発言を行う林外務大臣の様子
日アンゴラ外相テレビ会談の様子

 3月26日、午後7時から約35分間、林芳正外務大臣は、TICAD閣僚会合に先立ち、テテ・アントニオ・アンゴラ共和国外務大臣(H.E. Mr. Teté António, Minister of External Relations of the Republic of Angola)とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、8月のTICAD8は、アフリカ自身が主導する発展を力強く後押しし、ポストコロナも見据えたアフリカ開発の指針を示す機会としたい、アンゴラと連携していきたい旨述べました。これに対し、アントニオ大臣から、TICADへの参加を通じ、戦略的パートナーである日本との関係を強化していきたいとの発言がありました。
  2. 林大臣から、今回のロシアによるウクライナ侵略は、ウクライナの主権及び領土一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法の重大な違反であり、決して認められない、力による一方的な現状変更は国際秩序の根幹を揺るがすものでありロシアを強く非難する旨述べ、アンゴラの協力を求めました。その上で、双方は緊密に連携していくことを確認しました。また、林大臣から、ウクライナ情勢による食料価格の高騰やグローバルサプライチェーンへの影響について取り上げ、双方は今後の対応について議論しました。加えて、林大臣から、開発金融の公平性・透明性の重要性を提起し、双方は今後も協力していくことを確認しました。
  3. 林大臣から、現下のウクライナ情勢を受けた原油価格の高騰を懸念している、原油市場の安定化は、消費国・生産国双方に資するものであり、市場への原油供給の増加を通じたアンゴラの役割が重要であると旨述べ、アントニオ外務大臣の理解を得ました。また、双方は、先日24日のICBM級弾道ミサイル発射や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。さらに、TICAD閣僚会合の議論も踏まえながら二国間関係の更なる強化のため、引き続き日本とアンゴラで緊密に連携していくことで一致しました。

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