外務省・新着情報

令和4年3月27日
オスマン・ジェランディ・チュニジア外務・移民・在外チュニジア人大臣に語り掛ける林外務大臣の様子
日・チュニジア外相テレビ会談が行われている様子

 3月27日、午後6時から約25分間、林芳正外務大臣は、TICAD閣僚会合のマージンで、オスマン・ジェランディ・チュニジア外務・移民・在外チュニジア人大臣(H. E. Mr. Othman Jerandi, Minister of Foreign Affairs, Migration and Tunisians Abroad of the Republic of Tunisia)とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、本年8月のTICAD8はポスト・コロナも見据えたアフリカ開発の針路を示す機会としたい旨述べ、ホスト国として準備を進めるチュニジアに対して謝意を表明しました。さらに、林大臣から、不公正・不透明な貸付を含む開発金融の課題への対応の必要性を提起しました。これに対して、ジェランディ大臣から、TICAD8の成功に向けて日本と緊密に連携していきたい旨が述べられました。
  2. また、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、国際社会の根幹を揺るがすものであり決して認められない旨述べた上で、チュニジアと引き続き連携していきたい旨述べました。これに対し、ジェランディ大臣から、ウクライナ情勢を深く懸念しているとの発言があり、双方は緊密に連携していくことを確認しました。
  3. 二国間関係については、林大臣から、チュニジアが現在取り組む政治改革が、国民の広汎な支持を得て、透明性を確保した形で進められることを期待し、日本として、チュニジアの経済・社会安定化に資する協力を引き続き実施していく考えを表明しました。これに対し、ジェランディ大臣から、チュニジアの発展のために日本がこれまで行ってきた協力に対して謝意が表明されました。また、双方は、日本企業のチュニジア進出を更に後押しするため、法的な投資環境の整備の重要性について一致しました。さらに、双方は、先日24日のICBM級弾道ミサイル発射や拉致問題を含む北朝鮮への対応においても、引き続き連携していくことを確認しました。

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