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令和4年3月28日
アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合 林芳正外務大臣議長
アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合 林芳正外務大臣議長2

 3月26日午後8時(日本時間)から約2時間半、及び27日午後8時(日本時間)から約2時間半、テレビ会議形式にて、アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合が開催され、林芳正外務大臣が議長を、鈴木貴子外務副大臣が議長代理を務めました。
 会合の結果、議長サマリーを発出しました。
 また、林大臣は、この機会にアフリカの7か国の外相等と二国間会談を行いました。

  1. 本会合では、本年8月のTICAD8に向け、経済、社会、平和と安定の3つの柱に基づいて、アフリカ開発における優先課題を議論しました。会合には、アフリカ50か国(43名の閣僚級が参加)、共催者(国際連合、国連開発計画(UNDP)、世界銀行及びアフリカ連合委員会(AUC))、日本の民間セクターが参加しました。
  2. 林大臣からは、新型コロナがアフリカの経済・社会に甚大な影響を及ぼす中、日本として、人間の安全保障の理念の下、「人」や「成長の質」に重点を置きながら、アフリカの開発目標である「アジェンダ2063」及び持続可能な開発目標(SDGs)の実現を後押ししていく旨述べました。また、今般のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、国際秩序の根幹を揺るがす国際法違反行為として決して認められず、国際社会として一致して対処していく必要がある旨強調しました。さらに、林大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンの下、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を構築することの重要性、開発金融の公平性・透明性の重要性及び国連安保理改革の必要性も取り上げました。
  3. 鈴木副大臣からは、人間の安全保障の実現のため、「保護」と「能力強化」に加えて「連帯」が求められていることに触れつつ、引き続き日本としてアフリカにおける新型コロナの克服を後押ししていくほか、「人」への投資や環境分野での支援を実施していく旨述べました。また、持続可能な平和と安定の実現のため、民主主義の定着や法の支配の推進に向けたアフリカの努力を後押ししていく旨述べました。
  4. これらに対し、アフリカ諸国等から、TICADプロセスを通じた日本のアフリカ開発への貢献に対する評価と、COVAXへの支援やワクチン供与、コールドチェーン整備等を含む日本の支援への謝意の表明がありました。また、アフリカ諸国からは、ウクライナ情勢とその影響について懸念が表明され、国際社会が協力することの必要性について言及がありました。
  5. 日本とアフリカ諸国等は、本年8月のTICAD8の成功に向け、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

[参考]

 


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