外務省・新着情報

令和4年3月29日

 3月29日(現地時間同日)、フィジー共和国の首都スバにおいて、我が方、川上文博駐フィジー共和国日本国特命全権大使と先方、チョネ・ウサマテ インフラ・気象サービス大臣兼土地・鉱物資源大臣(Hon. Jone Usamate, Minister for Infrastructure, Meteorological Services, Lands and Mineral Resources)との間で、29.31億円を限度とする無償資金協力「タマブア・イ・ワイ橋架け替え計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. この計画は、首都スバ市郊外の最重要幹線道路にかかるタマブア・イ・ワイ橋を架け替えることにより、自然災害に対する基幹道路の強靭性の強化を図るものです。これにより、安全で安定した交通の確保、輸送力強化に寄与することが期待されます。
  2. この計画については、令和2年10月29日に両者の間で詳細設計に関する交換文書の署名が行われ、設計作業が進められてきましたが、今回の署名により、建設が開始されることとなります。
  3. 我が国は、昨年7月2日にテレビ会議方式により開催した第9回太平洋・島サミットにおいて、「持続可能で強靱な経済発展の基盤強化」及び「気候変動・防災」を含む支援の重点分野を表明しており、本件協力は同表明を具現化するものです。
(参考1)フィジー共和国基礎データ

 フィジー共和国の面積は約1万8,270平方キロメートル(四国とほぼ同じ大きさ)、人口は約89万人(2020年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は4,890米ドル(2020年、世界銀行)。

(参考2)第9回太平洋・島サミット

 昨年7月2日、テレビ会議方式により、菅総理とナタノ・ツバル首相の共同議長の下、第9回太平洋・島サミット(The Ninth Pacific Islands Leaders Meeting:PALM9)が開催され、日本、島嶼14か国(ツバル、クック諸島、フィジー、キリバス、マーシャル、ミクロネシア、ナウル、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、サモア、ソロモン、トンガ、バヌアツ)、豪州、ニュージーランドに加え、ニューカレドニア及び仏領ポリネシアの2地域を含む19か国・地域の首脳等が参加した。フィジーからはジョサイア・ヴォレンゲ・バイニマラマ首相が参加した。
 我が国は、PALM9において、「太平洋のキズナ政策」の下、(1)新型コロナへの対応と回復、(2)法の支配に基づく持続可能な海洋、(3)気候変動・防災、(4)持続可能で強靱な経済発展の基盤強化、(5)人的交流・人材育成の5つを重点分野とし、今後3年間に、しっかりとした開発協力の継続と5,500人以上の人材交流・人材育成を実施することを表明した。 


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