外務省・新着情報

令和4年3月31日

 3月31日、午後6時から約20分間、林芳正外務大臣は、ホセ・マヌエル・アルバレス・スペイン外務・EU・協力大臣(H.E. Mr. José Manuel ALBARES, Minister for Foreign Affairs, European Union and Cooperation of Spain)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 林大臣から、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する戦略的パートナーであるスペインと「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けて協力していきたい旨述べ、両大臣は、二国間関係の一層の発展に加え、地域情勢及び国際場裡での連携促進に向け緊密に協力していくことを確認しました。
  2. ウクライナ情勢について、両大臣は、ロシアによるウクライナ侵略が、ウクライナの主権及び領土の一体性を侵害し、国際法の深刻な違反、力による一方的な現状変更の試みであるとの認識で一致しました。また、ロシアによる侵略は、アジアを含む国際秩序全体の根幹を揺るがす深刻な事態であるとして、強く非難し、日本・EU・米国をはじめとする同志国が、引き続き機動的に制裁措置を講じていくことで一致しました。
  3. また、両大臣はインド太平洋情勢について意見交換し、林大臣から、こうした状況下で両国が連携を一層強化する観点からも、スペインが本年1月にインド太平洋大使を任命し、地域への関与強化を進めていることを歓迎する旨述べました。アルバレス大臣からは、同大使の任命を契機に、インド太平洋地域における日本との協力を深化させたい旨発言がありました。さらに、両大臣は、先日24日のICBM級弾道ミサイル発射や拉致問題を含む北朝鮮への対応において引き続き連携していくことを確認しました。
  4. 両大臣は、次官級政務協議等を通じた対話を促進して二国間協力を活性化させることで一致しました。林大臣から、EUによる日本産食品に対する輸入規制撤廃に向けたスペインの協力を求めました。

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