外務省・新着情報

令和4年4月2日
日・ウクライナ外相会談の様子
握手する両外相
絵を掲げる両外相

 現地時間4月2日午前11時55分(日本時間同日18時55分)から約1時間、総理特使としてポーランドを訪問中の林芳正外務大臣は、同時期にポーランドを訪問していたドミトロ・クレーバ・ウクライナ外務大臣( H.E. Mr. Dmytro KULEBA, Minister for Foreign Affairs of Ukraine)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、こうして対面で会談でき嬉しい、日本はウクライナの政府・国民とともにあることをお伝えしたいと述べた上で、今回は、岸田総理の指示により、ウクライナ避難民の現場の状況を直接確認し、日本が支援を行う上でのニーズや課題をよりきめ細やかに把握すべく、総理特使としてポーランドを訪問している旨述べました。
     これに対し、クレーバ大臣から、こうして偶然にもワルシャワでお会いできて嬉しい、今回の林大臣の訪問はウクライナ国民を勇気づけるものであるとして、深い感謝の意が表されました。
  2. ウクライナ情勢に関し、林大臣から、今回のロシアによるウクライナ侵略に関する日本の立場を改めて述べた上で、国際秩序の根幹を守り抜くため、国際社会は結束して毅然と行動しなければならない、こうした暴挙には高い代償が伴うことを示していく、その観点から、我が国は、G7を始めとする国際社会と緊密に連携し、幅広い分野で厳しい制裁措置を次々と実施してきている旨述べました。
     これに対し、クレーバ大臣から、日本政府によるこれまでの迅速かつ強力な制裁措置への高い評価と謝意が示されました。また、クレーバ大臣から、現在の情勢について詳しく説明がなされました。
  3. 林大臣から、我が国は、祖国を守るため懸命に行動するウクライナの人々を、断固たる決意で支援する旨を述べ、人道支援など様々な支援を進めていることを伝えました。さらに、厳しい状況に置かれているウクライナ避難民の受け入れも進めていることを伝達しました。
     これに対し、クレーバ大臣から、日本の対応と協力に深い感謝の意が示されました。
  4. 最後に、林大臣から、日本政府としてウクライナとの一層の連帯を示すため、ウクライナの首都の呼称をウクライナ語による読み方に基づく「キーウ」に変更し、首都以外の地名も同様にウクライナ語の読み方に変更した旨を紹介しました。
     これに対し、クレーバ大臣から、日本の決定を歓迎する旨が述べられました。
  5. 両大臣は、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

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