外務省・新着情報

令和4年4月7日
G7外相会合を前に写真撮影を行うG7外相、林外務大臣は前列の左から2番目
G7外相会合の様子

 4月7日、ベルギーを訪問中の林芳正外務大臣は、G7外相会合に出席したところ、概要は以下のとおりです。なお、今回は、G7各国の外相及びEU外務・安全保障上級代表に加え、NATO事務総長が参加したほか、会合の後半にはクレーバ・ウクライナ外相も参加しました。

  1. G7外相は、ブチャを含むウクライナの多くの場所においてロシア軍により行われた残虐行為を最も強い言葉で非難しました。G7外相は、ウクライナ国民への心からの連帯を改めて表明し、支援を更に行っていく用意があることを表明しました。また、G7外相は、戦争犯罪を行った者の責任は追及されるべきであること、ICC検察官による捜査を始め、捜査及び証拠収集のための取組を支援していくことで一致しました。
  2. G7外相は、ロシアによる侵略によりウクライナ国民の支援ニーズが高まる中で、人道支援を強化していくことで一致し、各国に協力を呼びかけました。また、ロシアによる侵略は、ウクライナの農産品に依存している多くの国においても食料安全保障や食料価格に広範な影響を及ぼしていることから、ウクライナやその他の国に対する人道支援が必要とされていることを確認しました。
  3. G7外相は、制裁による経済的圧力を強化していく必要があることを確認しました。また、G7外相は、ロシアによるウクライナへの侵略が止むまで、国際社会における他のパートナーとともに、追加的な制限的措置をとっていくことを確認しました。
  4. G7外相は、ウクライナの周辺国による避難民の受入れを称賛し、これら周辺国への国際的支援を強化する必要があることを確認しました。また、人口比で最大の避難民を受け入れているモルドバについて、特別な考慮が必要であることを確認しました。
  5. 林大臣からは、現下のウクライナの状況、特に、ブチャの虐殺の報告については強い憤りを覚えており、更なる措置についてG7で連携したい、ロシアは、日本の対ロ制裁を理由に平和条約交渉の中断を一方的に宣言したが、こうした揺さぶりにひるむことはない旨、また、日本として引き続き着実に制裁を実施していく旨発言しました。さらに、ウクライナ及びモルドバを含む周辺国に対して、表明済みの1億ドルに加えて更に1億ドル供与し、合計2億ドル規模の緊急人道支援を実施することを決定した旨述べるとともに、ウクライナ国内及び他の地域のいずれにおいても食料安全保障の問題に対処することの重要性を指摘しました。加えて、日本も避難民の受入れを進めており、先日、日本が受け入れる避難民と共にポーランドから帰国したことを紹介しました。

[参考]
 G7外相共同声明(仮訳(PDF)別ウィンドウで開く原文(英語)(PDF)別ウィンドウで開く


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