外務省・新着情報

令和4年4月8日

 4月8日、午後7時から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のテオドロ・ロクシン・フィリピン共和国外務大臣(Hon. Teodoro L. Locsin, Jr., Secretary of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)及びデルフィン・ロレンザーナ同国防大臣(Hon. Delfin N. Lorenzana, Secretary of National Defense of the Republic of the Philippines)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて戦略的パートナーであるフィリピンと連携していきたい旨述べた上で、明9日に第1回外務・防衛閣僚会合(「2+2」)が行われることを歓迎する旨表明しました。これに対して、両大臣は、安全保障協力を含め、幅広い分野で日本と協力していきたい旨述べました。
  2. 岸田総理大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は国際法違反であり、国際秩序の根幹を揺るがすとした上で、国際社会がこうした暴挙を許容しないとの確固たる意思を示す必要がある旨述べました。これに対して、両大臣は、ウクライナ情勢に対する深刻な懸念を表明し、フィリピンは国連総会での3回の決議にいずれも賛成している旨述べました。
  3. また、岸田総理大臣から、東シナ海及び南シナ海における一方的な現状変更の試みや経済的威圧に言及し、双方は、比中仲裁判断や国連海洋法条約を始めとする国際法の遵守を確保すべく、連携して反対や懸念の声を上げていくことで一致しました。
  4. また、双方は、ICBM級弾道ミサイルの発射や拉致問題を含む北朝鮮への対応について、引き続き連携していくことを確認しました。

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