外務省・新着情報

在日ロシア人等への誹謗中傷対策

【毎日新聞 今野記者】ロシアのウクライナ侵攻以降、在日ロシア人とかロシア系の方への誹謗中傷というのが、全国で相次いでいますけれども、そのことに関して大臣のお考えと、それから外務省として由々しき事態かなと思いますので、何か対策とか、取り組まれるご予定があれば伺いたいです。

【林外務大臣】今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更の試みであり、国際秩序の根幹を揺るがす行為であります。明白な国際法違反であり、断じて許容できず、厳しく非難をするところでございます。
 同時に、今回の事態は、プーチン政権によるウクライナ侵略であるということを強調したいと思います。日本国内に居住されておられるロシア国民の方々からも、この侵略に反対する声が上がっているというふうに承知をしております。
 この機会に、日本に住む一般のロシア人をロシア人であるという理由だけで排斥したり、誹謗中傷するようなことは行わないよう、改めて呼び掛けたいというふうに思います。 こうした政府の立場につきましては、これまでも様々な機会に発信してきておりましたが、今後も呼びかけを続けてまいりたいと、そういうふうに思っております。

ウクライナ情勢(対露経済制裁)

【読売新聞 阿部記者】ロシアに対する経済制裁の効果について、大臣の認識をお尋ねします。 先日、プーチン大統領が、オンライン形式の演説で、欧米や日本が課しているロシア経済制裁について、ロシアの状況が安定していると言って、経済制裁は失敗しているという認識を示しました。大臣、かつてテレビ番組で、制裁についてはかなり効果を上げてきているという認識を示されたことがありますが、現時点の認識についてどうお考えか、お聞かせください。

【林外務大臣】我が国は、一刻も早くロシアが侵略をやめるよう、G7各国や国際社会とともに、ロシアに対して、強力な制裁措置をとってきております。
 経済制裁の効果が出るまでには、一般には、一定の時間を要すると考えられますけれども、これまでの各国の措置によって、ロシアにおいての物価の上昇、また外国企業の撤退、更には操業停止など、既にロシア経済への様々な影響が出ているというふうに認識をしております。
 引き続き、我が国として、G7をはじめとする国際社会と結束して、ロシアに対する外交的・経済的圧力を強化をしてまいりたいと考えております。

G20(ロシアの参加問題)

【朝日新聞 野平記者】G20の財務大臣会合についてお伺いします。米国のイエレン財務長官が、明日から開かれる財務大臣会合の一部に出席することになりました。ロシアの出席を受けて、多くで欠席するという意向を示していて、実際ボイコットするかどうかが注目されたわけですけれども、これまでG7では、首脳レベルでも、ロシアとの関係、これまでどおりにすることはできない、ということを述べておりましたけれども、G20の枠組みで見ると、議長国のインドネシアをはじめとして、その対立を持ち込むべきではないというような意見もあって、G7とG20の温度差というのが浮き彫りになったのかなというふうに思いますけれども、大臣のお考えをお聞かせください。

【林外務大臣】米国を含む他国の対応について、我が国からコメントすることは差し控えたいと思いますが、その上で申し上げますと、今回のG20財務大臣・中央銀行総裁会議では、ロシアのウクライナ侵略に起因する食料・エネルギー価格の上昇、これを含む世界経済の諸課題について議論をされる予定であり、我が国からは鈴木財務大臣が出席をされて、議論に貢献をする予定でございます。
 また、我が国としては、G20の会合に出席し、G7各国をはじめとする関係国と連携しながら、幅広く国際社会全体として、ロシアに圧力をかけるように訴えていく、そうした考えでございます。

靖国神社参拝

【共同通信 前田記者】靖国神社の参拝に関してお伺いします。靖国神社で近く春の例大祭が行われるんですけれども、大臣、この時期、もしくはその前後に参拝するお考えというのがあるかというのをお聞かせください。

【林外務大臣】私(林大臣)としては、岸田内閣の一員として、適切に判断をしたいと考えております。

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