外務省・新着情報

令和4年4月21日

 4月21日、午後3時30分から30分間、林芳正外務大臣は、バドル・ビン・ハマド・アル・ブサイディ・オマーン国外務大臣(H.E. Sayyid Badr bin Hamad al Busaidi, Foreign Minister of the Sultanate of Oman)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、オマーンは日本にとって強固なパートナーであり、日本としてイエメン情勢などの数々の課題解決に向けたオマーンの外交努力を評価しており、今後もバドル外相と緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、バドル外相から、両国は長年にわたり友好的な関係にあり、外交関係樹立50周年の機会を捉え、様々な分野において二国間関係を一層強化するため、林大臣と引き続き協力していきたい旨述べました。
  2. 林大臣から、今般のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更の試みであり、国際秩序の根幹を揺るがす行為であるとともに、明白な国際法違反であり、断じて許容できず、厳しく非難する旨述べたのに対し、バドル外相からも、今回の事態を非難するとともに、国際法及び国連憲章の遵守等、様々な分野で国連の役割の重要性について発言がありました。双方は、ウクライナ情勢について国連における取り組みを含め引き続き緊密に連携して対応していくことを確認しました。
  3. 双方は、ウクライナ情勢を受けた原油価格の高騰への対応についても意見交換を行い、林大臣から、国際原油市場の安定化のため引き続きオマーンの主導的な役割を期待する旨述べました。これに対し、バドル外相から、オマーンの役割は世界の原油市場に安定をもたらすことである旨述べ、双方は引き続き連携して対応していくことを確認しました。
  4. 双方は、イエメン情勢やイランの核合意問題について意見交換を行いました。バドル外相からは、地域の安定にとって重要な、こうした問題に対する日本の役割を評価するとの意見が示されるとともに、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

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