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令和4年4月23日
首脳会談を前に、フン・セン首相と肘タッチで記念撮影を行う岸田総理大臣 日・カンボジア首脳会談(写真提供:内閣広報室)
日・カンボジア首脳会談の様子 日・カンボジア首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 4月23日、午後3時05分から約50分間、「第4回アジア・太平洋水サミット」出席のため熊本市を訪問した岸田文雄内閣総理大臣は、フン・セン・カンボジア王国首相(Samdech Akka Moha Sena Padei Techo HUN SEN, Prime Minister of the Kingdom of Cambodia)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、3月のカンボジア訪問におけるカンボジア政府の歓迎に謝意を表明し、今回古くからカンボジアとの交流がある熊本で再び首脳会談を行うことは喜ばしい、両国間協力を一層進展させていきたい旨述べました。これに対し、フン・セン首相は、第4回アジア太平洋水サミットの開催に祝意を表するとともに、今回の日本側の歓迎に謝意を表しました。
  2. 両首脳は、今後の日・カンボジア関係について意見交換し、岸田総理大臣からは、安全保障分野での協力の深化に向け、来週山崎統合幕僚長がカンボジアを訪問する旨述べました。また、水分野では水サミットで示した「熊本水イニシアティブ」や今回閣僚間で署名した「水及び気象分野に関する協力覚書」を踏まえて協力を深めていきたい旨述べました。これに対し、フン・セン首相は、山崎統合幕僚長の訪問を歓迎する旨述べ、水分野におけるこれまでの日本の貢献への謝意表明がありました。また、岸田総理大臣からは、本年6月にカンボジアで行われる地方選挙を巡る情勢を注視しており、与野党間で活発な議論が行われ、国民の多様な声を反映した形で同選挙が実施されることを期待する旨述べました。
  3. ウクライナ情勢について、岸田総理大臣から、3月下旬に国連総会で採択されたウクライナの人道状況に関する決議でも、カンボジアが共同提案国入りしたことを高く評価するとともに、力による一方的な現状変更の試みは、アジアを含め世界中どこであっても絶対に許されない旨述べました。これに対し、フン・セン首相から、多くの市民の命が奪われることはあってはならない旨述べ、両首脳は、ウクライナ情勢について引き続き連携していくことで一致しました。
  4. 両首脳は、その他の地域情勢についても率直な意見を交わし、ミャンマー情勢、南シナ海問題や北朝鮮の拉致・核・ミサイル問題を含む地域・国際情勢への対応において一層緊密に連携していくことで一致しました。

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