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2022年4月25日

2022年4月25日(月曜日)、経済産業省は、「アジアグリーン成長パートナーシップ閣僚会合(AGGPM)官民フォーラム」をオンラインで初開催しました。
今回のフォーラムでは、アジアのエネルギートランジションの加速化に資する、多数の産官学の取組が新たに発表されるとともに、トランジションを支える「イノベーション」と「ファイナンス」に焦点を当てた議論が行われました。 
当日は世界60か国以上から2,100人以上の参加登録をいただきました。
※会議全体のアーカイブを公式ウェブページ外部リンク上に公開予定です。

フォーラム概要

(1)開会挨拶・基調講演

本フォーラムでは萩生田経済産業大臣が開会挨拶を行い、ロシアのウクライナ侵略を受け、エネルギーを取り巻く情勢が大きく変化する中、足元のエネルギー供給や中長期的なエネルギーセキュリティを十分に確保しつつ、気候変動にも対応するバランスのとれたエネルギートランジションを進めていく重要性を強調しました。また、「アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(AETI)」に基づく支援を着実に「実行」していく決意を改めて表明するとともに、これまでの支援の進捗を発信しました。
加えて、インドネシアのアリフィン・エネルギー鉱物資源大臣、タイのスパッタナポン副首相兼エネルギー大臣、UAEのジャーベル産業・先端技術大臣兼アブダビ国営石油(ADNOC)CEO兼気候変動特使並びにベトナムのジエン商工大臣が基調講演を行い、カーボンニュートラル実現に向けた各国の取組と官民連携や国際協力の重要性について言及がありました。

(2)スペシャルセレモニー

続くスペシャルセレモニーセッションにおいては、民間企業間のアジアのエネルギートランジションに資するプロジェクトや取組に関するMOU署名・企業提携発表式典を行い、再エネ、CCS、アンモニア混焼・専焼、バイオメタン製造に加え、ファイナンスの検討、ロードマップ策定など多岐にわたる10件もの新しいプロジェクトやイニシアティブが発表されました。
加えて、民間金融機関が主導するアジア・トランジション・ファイナンス・スタディ・グループによる、アジアにおけるトランジション・ファイナンス促進検討の中間報告とともに、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)及び日本エネルギー経済研究所(IEEJ)によるASEANのカーボンニュートラル実現に向けたロードマップの最終報告の発表がありました。

(3)パネルディスカッション

その後、国際機関の代表や、民間企業CEOなど、アジアを中心とした各国から著名な方々をお招きし、エネルギートランジションを支える「ファイナンス」と「イノベーション」に焦点を当て、2つのパネルディスカッションを行いました。
「ファイナンス」のパネルディスカッションにおいては、現実的かつ公平なエネルギートランジションの実現に向け、政府系金融機関だけでなく民間金融機関からのファイナンス支援の必要性が共有されました。また、アンモニア混焼はじめ新たな技術を利用可能な解決策として位置付けていくという考え方や、ファイナンス促進のためには、各国政府がロードマップ策定等を通じて、その国の道筋や戦略を公表することが不可欠であるという意見がありました。
「イノベーション」のパネルディスカッションにおいては、アジアにおけるエネルギートランジションを進めていくためには、各国の異なる事情に即したあらゆるエネルギー源や技術を活用し、現時点においてはすべてのカラーラベリング(グレー、ブルー、グリーン等)を選択肢とすべきであるという考え方や様々な技術の組み合わせを可能にする技術開発を進めていく必要性が共有されました。また、エネルギートランジションに資するイノベーションを促進し、その技術を普及させるためには、国境や企業規模の垣根を越えたパートナーシップや、政府によるガイドライン策定や大規模なファイナンスが重要な役割を果たすという議論がなされました。





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担当

資源エネルギー庁 長官官房国際課長 小泉
国際資源エネルギー戦略調整官 早田
担当:下京田、嘉喜、稲垣、温井

電話:03-3501-1511(内線 4491~4494)
03-3501-0598(直通)
03-3595-3056(FAX)

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