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2022年4月28日

特許庁は、令和3年度産業財産権制度問題調査研究において、授業等でそのまま使っていただける教材コンテンツ集「SDGsと価値創造~探究の入口~(授業で使える知財創造教育コンテンツ)」を作成し、特許庁ホームページ及び経済産業省「未来の教室」が運営するSTEAMライブラリーで公表しました。
本コンテンツは、高等学校の教職員及び生徒の方々が「総合的な探究の時間」等の普段の授業でそのまま活用していただけるよう、授業用説明スライド、ワークシート、指導案から構成しています。
本コンテンツを授業等で活用していただくことにより、SDGsに関連する具体的な事例等から、知的財産のトピックを含む現代における諸課題等を踏まえた探究課題を設定でき、それに対して生徒自身が課題を発見し解決していくための資質・能力の向上につなげていただけます。

1.「SDGsと価値創造~探究の入口~(授業で使える知財創造教育コンテンツ)」作成の背景と概要

令和4年度から運用が開始される高等学校の新学習指導要領の解説では、知的財産に関する記述が増加しています。また、令和3年度に特許庁が実施した調査研究では、教育現場の教職員等の方々から、「教科横断」や「SDGs」、「探究」といった点に関心があるという声が寄せられました。

こうした事情を勘案し、特許庁は、知的財産の要素と上記の教職員等の皆さまの関心事項を踏まえつつ、教職員等の皆さまが普段の授業等で活用できる本コンテンツを作成しました。

本コンテンツは、高等学校の授業等における知財創造教育*1の実践に活用できるものであり、「教科横断」や「SDGs」、「探究」といった内容を意識し、その中に価値創造、知財創造や尊重という視点を織り交ぜた内容となっています。10個のメインコンテンツと4個の補強コンテンツから構成され、取り扱っている知的財産のトピックは、発明に関する内容に加えて、データやデザイン、ブランド等、昨今の社会活動における価値創造のポイントを幅広く含んでいます。

本コンテンツは、特許庁ホームページから無償でダウンロード可能です。また、経済産業省教育産業室「未来の教室」事業が運営する、SDGsに掲げられる社会課題等を題材にした、産学連携STEAM教育コンテンツのオンラインプラットフォームである「STEAMライブラリー」にも掲載されています。

*1 知財創造教育とは
内閣府知的財産戦略推進事務局が中心となって推進している取組であり、児童・生徒に「新しい創造をすること」、「創造されたものを尊重すること」を楽しみながら理解させ育むことにより、社会を豊かにしていこうとするものです。知財創造教育の理念は、学習指導要領において育成を目指す資質・能力の三つの柱に対応していることから、新たな指導内容を導入するものではなく、創造性の育成を目指す「知財創造教育」は、全ての教科等を通じて実践することができるものとされています。

各コンテンツに含まれるSDGsの重要概念

各コンテンツに含まれる価値創造のポイント

2.「SDGsと価値創造~探究の入口~(授業で使える知財創造教育コンテンツ)」の特徴

本コンテンツのうち、メインコンテンツは「総合的な探究の時間」や「課題研究」等での活用を想定して作成されたものであり、補強コンテンツは国語、情報Ⅰ、公民、家庭科での活用を想定したものとなっています。いずれもSDGsに関連する内容を取り扱っており、その中で生徒自身がワークシート等で手を動かしながら知的財産についても理解を深めることができる構成となっています。なお、メインコンテンツは、「総合的な探究の時間」や「課題研究」等以外の教科・科目でも活用可能であり、各コンテンツの指導案に他の教科等との関係を解説しています。

いずれのコンテンツも、教職員等が授業等での説明に使用するスライド、生徒が利用するワークシート、授業の進め方や学習の目標などを含む指導案のセットから構成され、高等学校における授業等でそのまま使っていただけるように設計されています。

教材及びワークシート例

3.関連リンク

担当

特許庁総務部企画調査課長 仁科
担当者:八木、大岩

電話:03-3581-1101(内線2165)
03-3592-2911(直通)
03-3580-5741(FAX)

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