外務省・新着情報

冒頭発言

【林外務大臣】今日6日から8日まで、太平洋島嶼国のフィジーとパラオを訪問いたします。太平洋島嶼国は、日本にとって長年の友好国であるとともに、地域の安定と平和を確保していく上で戦略的にも極めて重要な地域でございます。フィジーですが、太平洋島嶼国の中核的な国であるとともに、この地域の枠組みである太平洋諸島フォーラム(PIF)の今年の議長国であり、外相を兼ねるバイニマラマ首相との間で会談を行う予定にしています。パラオについては、日系人が多く、百年を超える特別な絆を有する友人でありまして、ウィップス大統領への表敬を行う他、アイタロー外相との間で日パラオ外相会談を予定をしております。今回の訪問で、両国との関係の一層の発展に向けた忌憚のない意見交換を行って、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携の強化を確認したいと思っております。

質疑応答

【記者】島嶼国では中国とソロモンの安保協力をはじめ、中国の進出など懸念材料がありますが、今回の訪問でどのような狙いを持っていますか。

【林外務大臣】太平洋島嶼国は、日本の長年の友好国であると同時に、地域の安定と平和を確保していく上で極めて重要な地域であります。その中で、フィジーは地域の中核的な国であり、パラオは歴史的にも日本と特別な絆を有する友人であります。今回の訪問でですね、両国の政府要人との間で忌憚のない意見交換を行って、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携の強化を確認したいと思っております。

【記者】来週の週明けに迫った韓国の大統領就任式への政府の対応についてお伺いします。一部の報道では大臣の出席も取りざたされていますが,現在の検討状況と、政府から代表者が派遣される場合は次期政権の関係者との意見交換などが行われると思うのですが、そうした場を日韓関係の改善に向けて、どのような機会にしたいと。

【林外務大臣】北朝鮮への対応を含めてですね、地域の安定にとって、日韓、日米韓の連携は不可欠であると考えております。日韓関係は、旧朝鮮半島出身労働者問題や慰安婦問題などにより、非常に厳しい状況にありますが、このまま放置することはできないと考えております。国と国との約束を守ること、これは国家間の関係の基本であります。ユン次期大統領の就任式への日本政府の対応ですが、現時点で具体的に決まっていることはございませんけれども、日韓関係を健全な関係に戻すべくですね、日本の一貫した立場に基づいてユン次期大統領をはじめ、新政権と緊密に意思疎通をしていく考えであります。

【記者】北朝鮮について伺います。アメリカのCNNが政府関係者の話として北朝鮮が核実験再開に向けた準備を今月末までに整える可能性があると報じていますが、日本政府の分析について教えてください。

【林外務大臣】ご指摘の報道は承知しているところでございます。北朝鮮の軍事動向ですが、平素から重大な関心を持って情報収集・分析に努めておるところですが、事柄の性質上、個々の具体的な情報の内容についてお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。いずれにしても、政府としては、引き続き必要な情報の収集、分析及び警戒監視に全力を挙げていくとともに、北朝鮮の完全な非核化に向けて、日米、日米韓で緊密に連携していく考えでございます。

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