外務省・新着情報

令和4年5月7日
バイニマラマ・フィジー共和国首相兼外相表敬と握手する林外務大臣
林外務大臣によるバイニマラマ・フィジー共和国首相兼外相表敬の様子

 現地時間5月7日午前11時55分(日本時間同日午前8時55分)から約50分間、フィジー共和国を訪問中の林芳正外務大臣は、ジョサイア・ヴォレンゲ・バイニマラマ・フィジー共和国首相兼外相(Hon. Rear Admiral (Retired) Josaia Voreqe BAINIMARAMA, Prime Minister and Minister for Foreign Affairs of the Republic of Fiji)を表敬し、その後同首相兼外相主催の昼食会に出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、バイニマラマ首相からの歓迎の言葉に続いて、林大臣から太平洋島嶼国地域の安定と繁栄の要であるフィジーを訪問することができ嬉しく思う旨述べました。また、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略を強く非難し、この侵略により国際秩序の根幹が揺らぐ中、基本的価値を共有する国々の結束が重要であると指摘した上で、両者は、日本とフィジーの二国間関係の一層の強化及び「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた両国の連携強化の重要性を確認しました。
  2. 林大臣から、フィジーの経済回復に向けた財政支援や気候変動対策の関連での防災・減災関連機材の供与等に触れつつ、昨年の第9回太平洋・島サミットで発表した重点5分野におけるフィジーに対する日本の支援の進捗状況について説明しました。その上で、林大臣から、「太平洋のキズナ政策」に基づき、引き続きフィジーを力強く支援していく旨述べました。これに対し、バイニマラマ首相はこれまでの日本の支援に感謝する旨述べ、両者は二国間の協力を一層強化していくことで一致しました
  3. また、林大臣から、火山噴火及び津波被害を受けたトンガに対する国際緊急援助隊・自衛隊部隊による支援に際してのフィジーの協力に謝意を伝達し、この協力は両国の防衛協力の好例となった旨評価しました。さらに、両者は、防衛当局間の交流を含む、安全保障・防衛分野における協力を推進することで一致しました。
  4. 両者は、太平洋諸島フォーラム(PIF)における協力や中国とソロモン諸島の間の安全保障協力協定を含む太平洋島嶼国情勢について議論し、この地域の平和と安定のため、日本とフィジーが引き続き緊密に連携していくこと、また、米国、豪州、ニュージーランド等の関係国とも連携していくことについて確認しました。
  5. 両者は、5月4日の弾道ミサイル発射を始めとする核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。また、林大臣から、国際場裡における日本の立場へのフィジーによる支援に感謝すると共に、両者は引き続き協力を推進することで一致しました。
(参考)第9回太平洋島サミット(PALM9)の重点5分野

 (1)新型コロナへの対応と回復、(2)法の支配に基づく持続可能な海洋、(3)気候変動・防災、(4)持続可能で強靱な経済発展の基盤強化、(5)人的交流・人材育成


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