林外務大臣臨時会見記録（5月9日10時35分）

【林外務大臣】明日実施される尹錫悦（ユン・ソンニョル）韓国大統領就任式に出席をいたしまして、新大統領に祝意を表するため、今日から明日まで、岸田総理の特使として韓国を訪問いたします。韓国滞在中、韓国政府要人等との意見交換も実施をする予定でございます。今回の訪問を機に、日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づいて、韓国新政権と緊密に意思疎通を行っていく考えでございます。

【記者】韓国要人との意見交換ということなんですが、具体的にどのような方にどのような日程でお会いするのか、検討状況を教えてください。

【林外務大臣】今のところ、会見等の予定は調整中です。ユン次期大統領の表敬、それからパク外交部長官候補との会談については実施する方向で調整中でございます。

【記者】今、ユン大統領とパク外相候補との会談を調整するとのことだったのですが、日韓の「徴用工」でありますとか、歴史問題についてどのような働きかけを行う考えでしょうか。

【林外務大臣】この日韓関係はですね、旧朝鮮半島出身労働者問題、それから慰安婦問題等によってですね、非常に厳しい状況にあるわけでございます。しかし、これをこのまま放置することはできないと考えております。この日韓関係を健全な関係に戻すべくですね、日本の一貫した立場に基づいて、ユン次期大統領を始め、新政権と緊密に意思疎通していくことが重要であると考えております。こうした観点から、今回の韓国訪問にあたってはですね、韓国新政権側に対して日本の一貫した立場、これを直接伝達いたしまして、韓国新政権と緊密に意思疎通を行う重要な機会としたいと考えております。

【記者】岸田総理の特使として行かれるということですが、総理からどのような指示があったのかということと、親書はお持ちになるのでしょうか。

【林外務大臣】総理特使としてですね、韓国を訪問するにあたって、総理からの親書をお預かりをしているところであります。