外務省・新着情報

令和4年5月17日
  1. ITER機構の発表によると、ベルナール・ビゴITER機構長(Dr. Bernard Bigot, Director-General of the ITER Organization)が5月14日に逝去されました。
  2. 日本政府は、ビゴ機構長の御逝去を悼むとともに、ITER事業に多大な貢献を行った同機構長の業績に敬意を表します。
  3. 今回、同機構長の御逝去を受け、ITER理事会は、新たな機構長が就任するまでの間、同機構の副機構長であった多田栄介氏を暫定機構長とすることを決定しました。
    我が国は、ITERプロジェクトの着実な進捗に向け、引き続きITER機構と緊密に連携してまいります。

[参考1]ITER(イーター/国際熱核融合実験炉)事業
 環境への負荷が少なく持続可能なエネルギー源の一つとされる核融合の科学的・技術的な実証を目的として、実験炉を建設・運用する国際共同プロジェクト。多国間の国際約束であるITER国際核融合エネルギー機構設立協定により独自の法人格を有する国際機関であるイーター機構が設立され、同機構が国際熱核融合実験炉「ITER/イーター」を建設・運転することとなった。現在、フランス・サン・ポール・レ・デュランスにITERを建設中。

[参考2]ベルナール・ビゴITER機構長(故)
 1979年博士号(物理学)取得(フランス国立パリ第六大学)。フランス原子力委員会委員、フランス政府特命原子力最高顧問等を歴任し、2009年にフランス原子力・代替エネルギー庁長官に就任。日本・フランス間の原子力分野における関係強化に寄与したとして、2014年に旭日重光章を受章。2015年にITER機構長に就任し、ITER事業の推進に貢献。

[参考3]多田栄介ITER暫定機構長
 1978年日本原子力研究所入所。1988年博士号(工学)取得(東北大学)。1999年からITER関連プロジェクトに関与し、2012年からITER日本国内機関長、JAEA核融合研究開発部門副部門長、那珂研究所副所長、特任参与等を歴任。2015年からITER副機構長を務め、今般暫定機構長に就任。


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