外務省・新着情報

令和4年5月19日
屈FAO事務局長と握手する小田原外務副大臣
小田原外務副大臣と屈FAO事務局長との会談の様子

 5月18日、午前9時(日本時間18日午後10時)から約30分間、小田原潔外務副大臣は、訪問中の米ニューヨークの国連食糧農業機関(FAO)連絡事務所において、屈冬玉(チュー・ドンユィ)FAO事務局長と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 小田原潔外務副大臣から、ロシアによるウクライナ侵略により世界的に食料安全保障が脅かされる中、FAOの果たす役割の重要性に言及し、日本がウクライナや食料供給途絶の影響を受けている国々への緊急人道支援の一環で、FAOを通じたウクライナの農業回復に向けた作付け支援として300万ドルを供与したことを紹介しました。また、引き続き困難に直面する人々をしっかり支援していく考えを述べました。
  2. また、日本は、現下の世界的な食料安全保障の危機を緩和する上で、(1)ウクライナ産の穀物を輸出するための「食料のための人道通行(Humanitarian Food Passage)」の実現とインフラの復旧、(2)農業生産力向上と肥料の効率的な使用と増産に向けた新たな投資の呼び込み、(3)不当な輸出規制や過剰な食料備蓄の制限の3点を重視していることを伝え、FAOと連携してこれらの課題に対処していく旨述べました。
  3. これに対し、屈事務局長から、日本のFAOへの貢献や支援に対して謝意が示され、FAOとしてウクライナ情勢による世界的な食料価格の高騰や脆弱な地域における食料不安に対応するとともに、世界の中長期的な食料の安定供給の確保に取り組むべく、日本と更に連携、協力していきたい旨述べました。

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