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令和4年5月19日
会談を前に、スヴェンヤ・シュルツェ・ドイツ連邦経済協力・開発大臣と記念撮影を行う鈴木副大臣 スヴェンヤ・シュルツェ・ドイツ連邦経済協力・開発大臣
会談を前に、ジェームス・クレバリー・英国外務・開発省閣外大臣と記念撮影を行う鈴木副大臣 ジェームス・クレバリー・英国外務・開発省閣外大臣

 5月18日から19日にかけて、ドイツ連邦共和国・ベルリンにおいてG7開発大臣会合及びG7開発大臣・保健大臣合同会合に出席した鈴木貴子外務副大臣は、この会合の機会を捉え、両会合の出席者と以下のとおり意見交換を行いました。

  1. スヴェンヤ・シュルツェ・ドイツ連邦経済協力・開発大臣(Ms. Svenja Schulze, Federal Minister for Economic Cooperation and Development, Federal Republic of Germany)(会合の議長)との会談
     鈴木副大臣は、ロシアによるウクライナ侵略は明白な国際法違反であり、世界のどこであっても力による一方的な現状変更は断じて許されないと述べた上で、ウクライナへの財政支援に関して既に表明している3億ドルから6億ドルに倍増する旨説明しました。両者は今後もウクライナ支援においても協力していくことで一致しました。また、シュルツェ大臣より、新型コロナ対策支援における日本のCOVAXへの貢献等に謝意が表明され、鈴木副大臣より、4月のCOVAXワクチン・サミット2022の共催をはじめパンデミックへの対応におけるドイツのリーダーシップに敬意を表する旨伝達しました。さらに、ジェンダー平等や女性のエンパワーメントに関する課題に取り組む重要性についても意見交換しました。両者は、世界が直面する諸課題について、本年と来年にそれぞれG7議長国を務める日本・ドイツ間で連携していくことを確認しました。
  2. ジェームス・クレバリー・英国外務・開発省閣外大臣(The Rt Hon. James Cleverly, Minister of State (Minister for Europe and North America), Foreign, Commonwealth and Development Office,UK)との会談
     ウクライナ支援、途上国におけるインフラ投資、不公正・不透明な開発金融、対アフリカ協力等について意見交換を行いました。鈴木副大臣より、本年8月に開催するTICAD8について紹介し、アフリカでの支援について英国とも連携していきたいと述べました。両者は、共通の価値観を持つ日本と英国が開発分野においても連携していくことで一致しました。
  3. その他
     鈴木副大臣は、ハージット・サージャン・カナダ国際開発大臣(The Honourable Harjit Singh Sajjan, Minister of International Development, Canada)との意見交換において、国際場裏における協力について意見を交わしました。また、インド太平洋地域を中心に防災や減災といった地球規模課題においての二国間のさらなる連携で一致しました。
     ダンム・ラヴィ・インド外務省経済担当次官(Mr. Shri Dammu Ravi, Secretary (Economic Relations), Ministry of External Affairs, India)との間では、日米豪印の枠組みでの連携等につき意見交換を行いました。
     アマドゥ・ホットゥ・セネガル経済計画・協力大臣(H.E. Mr. Amadou Hott, Minister of Economy, Planning and Cooperation, Republic of Senegal)との意見交換では、鈴木副大臣は、日本としてアフリカ自身が主導する発展を引き続き力強く後押しする旨述べ、TICAD8に向けてアフリカ連合の議長国であるセネガルと協力していく点で一致しました。
     また、ユッタ・ウルピライネン欧州委員(国際パートナーシップ担当)(Ms. Jutta Urpilainen, European Commissioner for International Partnerships)との意見交換において、両者は、EUの「グローバル・ゲートウェイ」を始めとする連結性向上に向けた取組で連携することを確認したほか、不公正・不透明な開発金融に関しても意見を交わしました。
     イザベル・コールマン米国国際開発庁(USAID)副長官(Ms. Isobel Coleman, Deputy Adimistrator of USAID)とは、ウクライナ支援のあり方及び避難民の受け入れ等について意見交換を行いました。その上で、世界のあらゆる地域における人道危機への対応の必要性について一致しました。アヒム・シュタイナーUNDP総裁(Mr. Achim Steiner, UNDP Administrator)とは、TICAD8に向けた協力で一致したほか、両者は人間の安全保障についても意見交換を行いました。
     マリ・エルカ・パンゲストゥ世界銀行専務理事(Ms. Mari Elka Pangestu, World Bank Managing Director)に対しては、TICAD8に向けた協力を要請し、今後の協力を確認しました。

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