外務省・新着情報

令和4年5月20日
岡田大使とカルザイ元大統領との会談
岡田大使とムッタキ・タリバーン幹部との会談
岡田大使とカビール・タリバーン幹部との会談

 5月15日から19日まで(現地時間)、岡田隆駐アフガニスタン日本国特命全権大使は、現地情勢の視察やタリバーン等との意見交換を目的として、アフガニスタンのカブールを訪問しました。

  1. 岡田大使は、アミール・ハーン・ムッタキ氏やアブドル・カビール氏等のタリバーン幹部と会談し、国際機関を通じた日本の人道支援について説明するとともに、アフガニスタンに滞在する邦人や現地職員等の安全確保及び希望者の迅速かつ安全な出国について改めて要請しました。また、岡田大使から、女子中等教育の再開延期や女性の服装・外出に関する制約を始めとする最近の状況への深い懸念を伝達し、タリバーンが国際社会と関与していく上では、女性・少数民族を含む全てのアフガニスタン人の自由及び権利の尊重、包摂的な政治体制の構築、アフガニスタンをテロの温床とさせないこと等が重要である旨強調し、状況の改善を働きかけました。
  2. これに対し、タリバーン側からは、日本の支援に対する謝意が表明されるとともに、国際社会からの要求事項に対するタリバーン側の立場が説明され、女子中等教育の問題を含め引き続き取り組んでいきたい旨の発言がありました。
  3. この他、岡田大使は、カルザイ元大統領、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)関係者、女性支援団体等とも意見交換を行いました。
  4. 日本としては、引き続き邦人及び現地職員等の安全確保や必要な出国支援に全力で対応するとともに、今後もアフガニスタンの人々に寄り添った支援やタリバーンとの関与の継続を通じ、アフガニスタンの安定化に貢献していく考えです。

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