外務省・新着情報

冒頭発言

スリランカに対する緊急無償資金協力

【林外務大臣】私(林大臣)から1件ございます。本日、スリランカに対する支援といたしまして、合計300万ドルの緊急無償資金協力を行うことを決定をいたしました。
 スリランカでは、外貨準備高の減少により医薬品・食品等の必需品の輸入供給が困難となり、人道状況の悪化が深刻化をしております。こうした中、今回の支援はUNICEF及びWFP経由で、市民が直接裨益をする形で300万ドルの支援を行うものであります。
 今回の支援が、長きにわたる友好関係を有するスリランカの国民が直面する困難を克服する一助となることを願っております。私(林大臣)からは以上です。

日米豪印首脳会合

【産経新聞 岡田記者】クワッドの首脳会談について伺います。クワッドでは、インドがロシアのウクライナ侵攻を巡って対露制裁に加わらずに足並みが揃っていません。他方で、クワッドはロシアの問題に限らず、様々な課題について話し合う場でもあると言えます。今回の首脳会合を通じて、インドを抱き込んで、クワッドの結束を示していくことができるとお考えでしょうか、大臣のお考えをお願いします。

【林外務大臣】議論の内容について現時点で予断をすることは差し控えたいと思いますが、ウクライナ情勢を含めた国際情勢また地域情勢について、首脳間で率直に議論するとともに、今回のような力による一方的な現状変更を、いかなる地域においても許してはならないということ、また、こうした状況だからこそ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組を一層推進していくべきであるということ等を、しっかりと訴えていくことが重要だと考えております。

中国による空自機と同形状の標的設置

【日本経済新聞 三木記者】お時間ないところ、弊社の報道について恐縮なんですけれども、弊社が専門家と衛星写真を解析したところ、中国の新疆ウイグル自治区の砂漠地帯に、日本の自衛隊が運営・運用する早期警戒管制機と同形状の物体が設置されていました。まず、この報道についての受け止めをお伺いしたいのと、台湾有事を想定した動きとの指摘もあるんですけれども、中国軍の動きについて、どのように捉えられているのか教えてください。

【林外務大臣】報道については承知をしておりますが、事柄の性質上、個々の具体的な情報の内容や分析については差し控えさせていただきます。
 いずれにしても、中国の軍事動向などは、国防政策や軍事に関する不透明性と相まって、日本を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっており、一昨日の日中外相テレビ会談においても、私(林大臣)から王毅(おう・き)国務委員に対し、直接、率直に提起をしたところでございます。
 台湾海峡の平和と安定は、我が国の安全保障はもとより、国際社会の安定にとっても重要であります。台湾をめぐる問題が、対話により、平和的に解決されることを期待するというのが、従来の一貫した我が国の立場であります。
 その上で、あくまで一般論として申し上げれば、我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、政府として、いかなる事態に対しても対応できるよう、平素からの体制の整備を含めて、万全を期していくということは当然であります。

知床半島沖の観光船沈没事故(新たな御遺体)

【日本テレビ 森記者】国後島の沿岸で、新たに1人の遺体が発見され、ロシア側から、昨日、外務省に連絡があり、一部報道では、日本語で書かれた身分証もあったということなんですけれども、事実関係と、知床観光船事故との関連について把握している情報をお願いします。

【林外務大臣】現時点においては、知床遊覧船事故との関係性は不明でありますが、昨日19日、ロシア側から外交ルートを通じて、新たに国後島の西岸でご遺体が発見をされた、知床遊覧船事故の行方不明者である可能性がある等の情報提供があったと承知をしております。
 これを受けて、海上保安庁から乗船者のご家族へ説明を行っているほか、引き続き、外交ルートを通じて、事実関係の確認に鋭意努めてまいりたいと考えております。

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