外務省・新着情報

令和4年5月20日

 5月20日(現地時間同日)、インドの首都ニューデリーにおいて、我が方、河津邦彦在ブータン王国日本国臨時代理大使(インドにて兼轄)とヴェツォプ・ナムギャル駐日ブータン王国特命全権大使(H.E. Mr. Vetsop Namgyel, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Kingdom of Bhutan to Japan)(インドにて兼轄)との間で、33億円を限度とする円借款「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援借款」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 対象案件の概要
  • (1)ブータンにおいては、新型コロナウイルス感染拡大や防止のための水際対策及びロックダウン実施等により、経済状況が悪化しており、経済・社会の回復が課題となっています。本円借款は、世界銀行との協調融資による財政支援を通じて、同国における新型コロナウイルスによる影響の抑制・緩和を図り、もって同国の経済社会の安定及び開発努力の促進に寄与することが期待されます。
  • (2)供与条件(「新型コロナ危機対応緊急支援円借款」)
     ア 金利:0.01%
     イ 償還期間:15年(4年の据置期間を含む。) 
     ウ 調達条件:アンタイド
  1. 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大及びそれに伴う経済社会活動の停滞は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとっても大きな脅威であり、国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ本円借款を通じて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けるアジア・大洋州などの途上国における経済活動の維持・活性化に貢献することは、日本を含む世界経済を下支えする観点からも重要です。
  2. 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化及び国際社会・経済の回復と安定及び持続的発展に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく途上国を支援していきます。
(参考)ブータン王国基礎データ

 ブータン王国は、面積約3万8,394平方キロメートル(日本の約0.1倍)、人口77.2万人(2020年,世界銀行)、1人当たりの国民総所得(GNI)2,840米ドル(2020年,世界銀行)。

発信元サイトへ