外務省・新着情報

令和4年5月27日

 5月27日(現地時間同日)、トンガ王国の首都ヌクアロファにおいて、我が方、宗永健作駐トンガ王国日本国特命全権大使と、先方フアカヴァメイリク首相(Hon. Hu’akavameiliku, Prime Minister of the Kingdom of Tonga)との間で、供与額1.5億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. トンガ王国は、南北620km、大小170余りの島による四つの諸島から構成され、その地理的環境から近海における水産業が同国の基幹産業となっています。
  2. 2022年1月に発生した火山噴火及び津波に際しては、我が国は、発災直後から、トンガ政府や関係国・機関等と緊密に連携し、国際緊急援助隊・自衛隊部隊の派遣や緊急援助物資の供与等の迅速な支援を実施してきました。他方、水産関連施設においても浸水や機材の損傷等の被害が生じていることから、1日も早い復旧が望まれています。
  3. 本計画は、トンガ政府に対し、養殖関連施設の復旧のための機材や漁船、漁業調査船等を供与するものであり、同国の水産業の復旧復興に寄与することが期待されます。
  4. 我が国は、今後も、中長期的な視点から被災地の復旧・復興のための支援を実施していきます。
(参考1)トンガ王国基礎データ

 トンガ王国は、面積720平方キロメートル、人口約10.5万人(2020年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は5,190米ドル(2020年、世界銀行)。

(参考2)国際緊急援助隊による支援

  • 空自C-130輸送機は、JICAが調達した緊急援助物資(飲料水、食料品(ツナ缶)、高圧洗浄機、マスク等)を輸送(1月22日から2月2日に計4回実施、豪空軍基地利用)。
  • 海自輸送艦「おおすみ」は、JICAが調達した緊急援助物資(飲料水、高圧洗浄機、手押し一輪車、リヤカー、ポリタンク等)を輸送(2月9日現地着)、また、造水した飲用水をトンガタプ島に供与し(11日から12日)、さらに、輸送艦搭載CH-47ヘリコプターにより離島3島(エウア島、ハアパイ諸島、ババウ諸島)に飲料水及び造水した飲用水を輸送(14日から16日)。
(参考3)第9回太平洋・島サミット

 2021年7月2日、テレビ会議方式により、菅総理(当時)とナタノ・ツバル首相の共同議長の下、第9回 太平洋・島サミット(The Ninth Pacific Islands Leaders Meeting:PALM9)が開催され、日本、島嶼14か国(ツバル、クック諸島、フィジー、キリバス、マーシャル、ミクロネシア、ナウル、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、サモア、ソロモン、トンガ、バヌアツ)、豪州、ニュージーランドに加え、ニューカレドニア及び仏領ポリネシアの2地域を含む19か国・地域の首脳等が参加した。トンガからはポヒヴァ・トゥイオネトア首相(当時)が参加。
 我が国は、PALM9において、「太平洋のキズナ政策」の下、(1)新型コロナへの対応と回復、(2)法の支配に基づく持続可能な海洋、(3)気候変動・防災、(4)持続可能で強靱な経済発展の基盤強化、(5)人的交流・人材育成の5つを重点分野とし、今後3年間に、しっかりとした開発協力の継続と5,500人以上の人材交流・人材育成を実施することを表明。


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