外務省・新着情報

令和4年5月30日
会談を前に、肘タッチを行いながら記念撮影に応じる、両外相の様子
日・北マケドニア外相会談が行われている様子
技術協力協定の署名を行う林外務大臣とオスマニ外相の様子

 5月30日午後5時30分から、林芳正外務大臣は、訪日中のブヤル・オスマニ北マケドニア共和国外務大臣(H.E. Dr.Bujar OSMANI, Minister of Foreign Affairs of the Republic of North Macedonia)と技術協力協定の署名式及び会談(約30分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 署名式
     冒頭、両外相は技術協力協定の署名式を実施しました。これにより、北マケドニアへの技術協力を更に円滑な形で実施することが可能となり、日本が推進する「西バルカン協力イニシアティブ」の下での両国間の協力が一層推進されることが期待されます。
  2. 外相会談
  • (1)林大臣からはオスマニ外相の初の東アジア訪問となる今次訪日を歓迎する旨述べるとともに、北マケドニアは、法の支配、民主主義、人権といった基本的な価値を共有する重要なパートナーであり、今般のウクライナ情勢を受けて国際秩序の根幹が脅かされている中、最も新しいNATO加盟国である北マケドニアとの協力を更に強化したい旨述べました。また、林大臣から、今般北マケドニアが2025年大阪・関西万博への参加を表明したことを歓迎する旨述べました。オスマニ外相からは、2024年の両国外交関係樹立30周年や日本との経済交流の活発化に期待が示されました。
  • (2)林大臣から、日本は北マケドニアを含む西バルカン諸国のEU加盟を通じた安定と繁栄を重視しており、「西バルカン協力イニシアティブ」の下、北マケドニアを引き続き支援していく旨述べました。これに対してオスマニ外相から、日本のこれまでの北マケドニアへの支援への謝意が述べられました。
  • (3)ウクライナ情勢についても意見交換が行われ、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は明白な国際法違反であり、断固としてこれを非難する、国際社会と連携し、かつてなく厳しい対露制裁措置を講じるとともに、ウクライナの人々に寄り添った支援を行っている旨述べました。オスマニ外相からは、来年OSCE議長国を担う北マケドニアの役割について説明があり、アジア地域の情勢に対しての認識と懸念を日本と共有する旨述べるとともに、「自由で開かれたインド太平洋」への支持を表明しました。両外相は、共通の価値を有する同志国として引き続き連携していくことを確認しました。

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