外務省・新着情報

令和4年6月2日

 6月2日、東京電力福島第一原子力発電所(東電福島第一原発)のALPS処理水の現状に関するPIF事務局向け説明会をテレビ会議形式で実施しました。日本側から、海部篤外務省軍縮不拡散・科学部長のほか、経済産業省、東京電力が、また、PIF側から、シオネ・テキテキ PIF事務局ガバナンス・エンゲージメント部長及び専門家が参加しました。

  1. 説明会では、日本側から、ALPS処理水の安全性を確保するための取組や、処分方法の検討プロセス等につき説明を行った後、出席者との間で質疑応答が行われました。
  2. また、日本側から、ALPS処理水安全性レビューに関するIAEA報告書について、IAEAから「日本側の準備において著しい進捗があった」と評価を受けていること、報告書の中で受けた指摘を踏まえ、今後も対応がとられていくことや、今後について、東京電力が設備の設置工事等を行った後、それらの設備が認可された実施計画通り適切に設置されているかなどについて原子力規制委員会の使用前検査を受ける必要があることなど国内プロセスが続く予定であること等に言及し、引き続き、科学的根拠に基づき、PIFとの意思疎通を行っていきたい旨述べました。
  3. 我が国としては、今後も関係省庁等が一体となって、ALPS処理水の安全性や東電福島第一原発の状況についての情報を国際社会に対して透明性をもって丁寧に説明していく考えです。
(参考)ALPS処理水

 ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈された上で、海洋放出されることが想定されている。


発信元サイトへ