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令和4年6月6日
ランズベルギス・リトアニア共和国外務大臣との会談に臨む鈴木外務副大臣
ランズベルギス・リトアニア共和国外務大臣との会談の様子

 6月6日、午前11時から約105分、鈴木外務副大臣は外務大臣代理として、外務省賓客として訪日中のガブリエリウス・ランズベルギス・リトアニア共和国外務大臣(H.E. Mr. Gabrielius LANDSBERGIS, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Lithuania)と会談及びワーキングランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

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二国間関係

  • (1)鈴木副大臣から、ランズベルギス大臣の御祖父が30年前に最高会議議長として日本との関係の礎を築いた旨を述べつつ、ランズベルギス大臣の初訪日を歓迎する旨伝えるとともに、本年、友好100周年を共に祝い、二国間協力を更に高いレベルに引き上げるべく協力していきたい旨述べました。これに対し、ランズベルギス大臣から、初の訪日を嬉しく思う、リトアニアは日本との関係を非常に重視しており、今回の訪日も機に関係を一層強化していきたい旨述べました。
  • (2)双方は、両国間には、杉原千畝氏の「命のビザ」を始めとする歴史的絆があり、また自由、民主主義、法の支配、人権といった基本的価値を共有していることを確認しました。その上で、双方は、ロシアによるウクライナ侵略は、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすものであり、歴史の岐路に立つ今ほど、基本的価値を共有する国々の結束が求められている時はなく、両国でウクライナ情勢への対応や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、緊密に連携していくことで一致しました。
  • (3)鈴木副大臣から、両国間経済関係の着実な促進を歓迎しつつ、日本企業による投資に対するリトアニア政府による支援を期待する旨述べました。これに対し、ランズベルギス大臣から、日本企業によるリトアニア経済及び欧州の連結性への貢献を評価しており、リトアニアへの投資を積極的に支援する旨述べました。
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地域情勢

  • (1)ロシアによるウクライナ侵略につき、双方は、一刻も早くロシアが侵略を止めるよう国際社会で協調して対応していくことを確認しました。鈴木副大臣から、日本はG7で唯一のアジアの国として、アジア諸国へのアウトリーチに積極的に取り組んでいる旨及び自分自身もアフリカ諸国を訪問し働きかけを行った旨説明し、ランズベルギス大臣から日本の取組を高く評価するとの反応がありました。双方は、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識を共有し、鈴木副大臣から、リトアニアがアジアへの関与を強めており、その中でも日本との関係を重視していることを評価する旨述べました。
  • (2)双方は、リトアニアに対する経済的威圧や、昨5日の弾道ミサイル発射を始めとする核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等について引き続き連携していくことを確認しました。
  • (3)さらに、双方は、ロシアのウクライナ侵略を受けた欧州の安全保障情勢についても意見交換を行い、欧州とインド太平洋の安全保障が不可分であることを念頭に、日本とNATOの連携を強化していく重要性を確認しました。
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国際場裡での協力
 双方は、軍縮・不拡散、食料安全保障等、国際場裡での協力についても意見交換を行い、今後連携を更に強化していくことで一致しました。


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