外務省・新着情報

令和4年6月6日
1992年3月にランズベルギス外務大臣の御祖父が訪日された際の写真を手交する、松野官房長官とランズベルギス外務大臣の様子
ランズベルギス外務大臣による松野官房長官表敬の様子(会談形式)

 6月6日午後2時30分から約30分間、松野博一内閣官房長官は、外務省賓客として訪日中のガブリエリウス・ランズベルギス・リトアニア共和国外務大臣(H.E. Mr. Gabrielius LANDSBERGIS, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Lithuania)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。また、冒頭松野官房長官から、1992年3月、御祖父であるヴィタウタス・ランズベルギス最高会議議長(当時)が訪日され、渡辺美智雄外務大臣とお会いになった際の写真を訪日の記念として手交しました。ランズベルギス大臣からは、リトアニアの琥珀が松野官房長官に手交されました。

  1. 松野官房長官から、ロシアのウクライナ侵略により欧州の安全保障環境が激変する中におけるランズベルギス大臣の初訪日を歓迎する、日本とリトアニアは杉原千畝氏の「命のビザ」を始めとする歴史的絆を有し、自由、民主主義、法の支配、人権といった基本的価値を共有している旨述べました。両者は、本年で友好100周年を迎える二国間関係を更に高いレベルに引き上げるとともに、ロシアのウクライナ侵略への対応や、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化していくことで一致しました。
  2. 松野官房長官から、ロシアのウクライナ侵略は、欧州のみならずアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、力による一方的な現状変更は、世界のどこであれ認められない旨述べました。両者は、基本的価値を共有する国々の結束がかつてなく重要となっているとの認識を共有し、日本とリトアニアが緊密に連携していくことを確認しました。また、松野官房長官から、日本はG7で唯一のアジアの国として、アジア諸国へのアウトリーチに積極的に取り組んでいる旨説明し、ランズベルギス大臣から、日本の対露制裁やウクライナ支援を含む取組を高く評価するとの反応がありました。
  3. さらに、両者は地域情勢についても議論を行い、リトアニアに対する経済的威圧や、昨5日の弾道ミサイル発射を始めとする核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等について引き続き連携していくことを確認しました。

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