外務省・新着情報

令和4年6月8日

 6月8日、韓国のソウルにおいて、森健良外務事務次官は、ウェンディ・シャーマン米国務副長官(Ambassador Wendy R. Sherman, Deputy Secretary of State of the United States)、趙賢東(チョ・ヒョンドン)韓国外交部第1次官との間で日米韓次官協議を行ったところ、概要は以下のとおりです。
 協議終了後、日米韓次官共同声明が発出されました。

  1. 総論
     三者は、先般のバイデン大統領の訪日・訪韓の成果を改めて高く評価した上で、日米韓三か国の協力が、北朝鮮への対応のみならず、地域やグローバルな諸課題への対応にとって重要であることを改めて確認しました。
  2. 北朝鮮への対応
     三者は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射を強く非難した上で、北朝鮮が核・ミサイル活動を強化していることは、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦であるとの認識を改めて共有しました。
     その上で、5月27日に発出された日米韓外相共同声明や、5月26日に行われた日米韓次官電話協議の結果も踏まえ、今後の方針を綿密に摺り合わせ、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、日米韓の安全保障協力を含む地域の抑止力強化、安保理を始めとする国連における対応、外交的な取組といった観点から、引き続き日米韓で緊密に連携することで一致しました。
     また、森次官から、シャーマン国務副長官及び趙第1次官に対して、拉致問題について、引き続きの理解と協力を求め、改めて支持を得ました。
  3. 地域情勢及びグローバル協力
     三者は、ウクライナ、中国、ASEAN、太平洋島嶼国といった地域情勢や、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組についても意見交換を行いました。また、気候変動、国際保健、サプライチェーン、エネルギーといったグローバルな課題についても意見交換を行いました。
  4. 三者は、次回の日米韓次官協議を適切な時期に東京で行うことを確認しました。

[参考]別添
 日米韓次官共同声明(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く


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