外務省・新着情報

令和4年6月9日

 6月9日、午後5時40分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、シャフカット・ミルジヨーエフ・ウズベキスタン共和国大統領(H.E. Mr. Shavkat MIRZIYOYEV, President of the Republic of Uzbekistan)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、日本とウズベキスタンの外交関係樹立30周年及び戦略的パートナーシップ20周年に祝意を述べた上で、両国は法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するための戦略的パートナーであり、日本はミルジヨーエフ大統領が主導する改革努力を一貫して支持している旨述べました。これに対し、ミルジヨーエフ大統領から、2019年12月の自身の訪日により二国間関係は更に一段高いレベルに引き上げられたと述べ、両首脳は、両国の歴史的な繋がりを大切にしつつ、外交関係樹立30周年の節目に両国関係の更なる発展に向けて連携することで一致しました。また、ミルジヨーエフ大統領から、2025年の大阪・関西万博に積極的に参加したいとの発言がありました。
  2. 岸田総理大臣から、日本は長年ウズベキスタンのインフラ整備や人材育成を支援してきた、中央アジア地域の安定と発展に向けて「中央アジア+日本」対話の枠組も含め協力したい旨述べました。ミルジヨーエフ大統領から、日本からの支援に感謝するとともに、特に人材育成分野の日本の協力への謝意とともに「人への投資」という岸田総理大臣の政策への高い評価が示されました。また、同大統領から、アフガニスタン情勢について、対話を通じたアフガニスタンの安定の重要性を指摘するとともに、地域の安定化に向けて日本とも協力を続けたい旨述べました。
  3. 岸田総理大臣は、今般のロシアによるウクライナ侵略についての日本の基本的立場を述べつつ、脆弱な国が食糧安保の問題に直面していることを懸念しており、国際社会として連携して対処したい旨強調しました。ミルジヨーエフ大統領からは、国際法の原則に基づき平和的解決が実現することへの期待を表明しました。また、同大統領は、日本の安保理常任理事国入りを一貫して支持していること、国連の改革と強化の必要性につき指摘しました。両首脳は、ウクライナやアフガニスタンを含む国際問題に関し、引き続き様々なレベルで緊密に連携していくことを確認しました。
  4. 両首脳は、東アジアの情勢についても議論しました。両首脳は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応についても議論し、ミルジヨーエフ大統領から拉致問題の即時解決への支持が述べられました。

発信元サイトへ