外務省・新着情報

令和4年6月10日

 6月9日午後7時30分(日本時間10日午前2時30分)から約2時間、ティム・エアーズ・オーストラリア貿易補佐大臣兼製造業補佐大臣(Senator Tim Ayres, Assistant Minister for Trade, Assistant Minister for Manufacturing)が主催するWTO非公式閣僚会合(於:OECD本部、パリ)が行われ、我が国からは三宅伸吾外務大臣政務官が参加しました。

  1. 本会合は、例年、OECD閣僚理事会が開催される機会に、オーストラリアが関係国を招待して開かれています。本年は、6月12日から15日にかけてジュネーブで開催される、第12回世界貿易機関(WTO)閣僚会議(MC12)に先がけて開催されました。
  2. 今回の会合は、4年半ぶりに開催されるMC12において成果を示し、WTOがルールに基づく多国間貿易体制を強化することに貢献すべく、MC12までに残された時間で対応すべき課題は何かをテーマに、22か国・地域/機関の閣僚等が議論を行いました。具体的には、パンデミック対応、食料安全保障を含む農業、新型コロナウイルス対策、漁業補助金交渉及びWTO改革等について意見交換し、同会議の成功に向け一層連携・協力することが確認されました。
  3. 三宅政務官からは、MC12において、ロシアによるウクライナ侵略によって生じている食料安全保障等の懸念に対して、WTOメンバーとしての対応を示す必要があることを指摘しました。また、MC12で目に見える成果に結びつく交渉が行われるよう、各国がMC12までの残りの数日間、焦点を絞って最大限の柔軟性をもって関与すべきことを強調しました。
(参考1)参加メンバー(計22か国・地域/機関)(アルファベット順)

 豪州(議長国)、ブラジル、カナダ、チャド、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、EU、インド、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、メキシコ、NZ、ノルウェー、シンガポール、スイス、英国、米国、WTO

(参考2)過去の豪州主催WTO非公式閣僚会合への日本からの出席者

 2021年10月5日(パリ):山﨑和之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使、広瀬直経済産業審議官
 2020年10月27日(オンライン形式):茂木敏充外務大臣、梶山弘志経済産業大臣、野上浩太郎農林水産大臣

(参考3)第12回世界貿易機関(WTO)閣僚会議(MC12):概要

  • (1)閣僚会議はWTOの最高意思決定機関。通常は2年に1度開催される。
  • (2)MC12は、新型コロナウィルス感染症の影響を受け開催が延期され、今回は約4年半ぶりに、2022年6月12日~15日にスイス・ジュネーブで開催予定。MC12の議長国はカザフスタン。164のWTO加盟国の代表が参加予定。

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