小田原潔外務副大臣の米国訪問（結果）

1　ワシントンD.C.

（1）米国関係者との会談

• （ア）6月7日、ダン・サリバン米国上院議員（共和党・アラスカ）と会談を行いました。小田原副大臣からは、先般の同議員の訪日に際して受けた表敬の際のやり取りを振り返りつつ、多様な分野での日米連携の在り方に関する考え等を述べ、両者は、国際情勢や日米双方の国内政治・経済状況を始めとする論点について、率直な意見交換を行いました。

• （イ）6月7日、ビクトリア・ヌーランド米国国務次官（政務担当）と会談を行いました。小田原副大臣からは、バイデン大統領の訪日の成果や国際場裏における日米連携の更なる強化の重要性等について述べ、両者は、インド太平洋地域の平和と繁栄の確保に向けて日米両国が果たすべき役割、ロシアによるウクライナ侵略等について、充実した意見交換を行いました。

（2）世銀関係者との会談

• （ア）6月7日、小田原副大臣は、西尾開発金融総局担当副総裁をはじめとする世界銀行で勤務する日本人職員との懇談を実施し、開発金融機関による開発支援の在り方や、国際機関における日本人職員の活躍について意見交換を行いました。

• （イ）また、レゼピ対外関係担当副総裁と会談を行い、日本の重要なパートナーである世界銀行と幅広い分野において協力関係を深めていくことを確認しました。

（3）有識者を交えた夕食会

　6月7日、冨田駐米大使の主催による夕食会に出席しました。夕食会には、ロシア・ウクライナ情勢、中国情勢や日米関係に関する有識者（アンドリュー・ワイス・カーネギー国際平和財団副所長、ボニー・リン戦略国際問題研究所（CSIS）上級研究員、ジェームズ・ショフ米国笹川平和財団上級研究員）が参加し、小田原副大臣と有識者の間では、地域情勢を始めとする幅広い課題について、活発な意見交換が行われました。

2　ニューヨーク

（1）会合への出席

• （ア）6月8日、小田原副大臣は、安保理で対北朝鮮制裁決議案が中国及びロシアの拒否権行使により否決されたことを受け開催された、拒否権行使に関する説明を両国に求める国連総会会合に出席しました。小田原副大臣は、北朝鮮による核・ミサイル活動や安保理決議違反を非難し、それらに対する安保理の行動を妨げることとなった拒否権行使を批判しました。
• 小田原副大臣ステートメント（日本語（PDF）／英語（PDF））

• （イ）6月8日、小田原副大臣は、国連安保理非常任理事国選挙に際し、他の立候補国と共同レセプションを共催し、加盟国に対する最後の働きかけを行いました。6月9日、小田原副大臣は、安保理非常任理事国選挙に出席し、日本政府を代表して議場で投票を行いました。日本は、各国の支持を得て、2023年1月から2年間の任期で安保理非常任理事国に選出されました。

• 日本の国連安保理非常任理事国への選出について（外務大臣談話）

（2）国連事務局関係者との会談

　6月8日、小田原副大臣は、アントニオ・グテーレス国連事務総長と会談しました。 グテーレス事務総長からは国連における日本の役割への強い期待が示されました。小田原副大臣からは北朝鮮問題に関する立場を説明しました。また、ウクライナ情勢についても意見交換が行われました。小田原副大臣は、その他、中満泉国連事務次長兼軍縮担当上級代表、ローズマリー・ディカルロ国連政治・平和構築担当事務次長及びアトゥル・カレ国連活動支援担当事務次長ともそれぞれ会談し、日本と国連事務局の協力のあり方について意見交換しました。先方からは日本の役割への高い期待が改めて示されました。

（3）各国外務大臣との会談

　6月8日及び9日、小田原副大臣は、9日の選挙で日本と共に安保理非常任理事国に選出されたモザンビークのヴェロニカ・ナタニエル・マカモ・デリョーヴォ外務協力大臣、スイスのイグナツィオ・カシス大統領兼外務大臣とそれぞれ会談し、安保理入り後の緊密な連携を確認しました。