外務省・新着情報

令和4年6月16日

 6月15日(現地時間同日)、マダガスカル共和国のアンタナナリボ市において、我が方、樋口義広駐マダガスカル共和国日本国特命全権大使と、先方ランジアマンジャトゥ・リシャール・マダガスカル共和国外務大臣(H.E. Mr. RANDRIAMANDRATO Richard, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Madagascar)との間で、供与額8.45億円の無償資金協力「アンタナナリボにおけるきれいな街のための廃棄物管理機材改善計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. マダガスカルの首都アンタナナリボ市では急激な都市化が進んでおり、139万人の市民が排出する廃棄物量は1日あたり約780トンに達しています。その一方、アンタナナリボ市による廃棄物の収集率は車両・機材の不足等の収集能力の制限のため、4割程度に留まっており、未収集地域においては道路脇や河川、排水路に廃棄物が散乱し、雨季には排水路等の氾濫を誘発しています。劣悪な衛生環境はペスト流行の一因でもあり、健康リスクも深刻化していることから、かかる問題の解決は喫緊の課題です。
  2. この協力は、アンタナナリボ市において、廃棄物の収集・運搬、最終処分等に係る機材等の整備を行うことにより、同市の廃棄物管理能力向上を通じた衛生環境改善を図り、もってマダガスカルの経済インフラ開発に寄与するものです。
(参考)マガダスカル共和国基礎データ

 マダガスカル共和国の面積は約58.7万平方キロメートル(日本の約1.6倍)、人口は約2,769万人(2020年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は470米ドル(2020年、世界銀行)。


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