外務省・新着情報

令和4年6月16日
孤独・孤立に関する駐日大使会合の出席者による集合写真
孤独・孤立に関する駐日大使会合の様子
分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を映したスクリーン画面

 6月16日、外務省内において、内閣官房孤独・孤立対策担当室との共催により、孤独・孤立に関する駐日大使会合を対面開催しました。会合の概要は次のとおりです。

  1. 本件会合は、新型コロナ禍の中において、孤独・孤立の問題への対応は国際的な共通課題であるとの認識の下、日本の経験を諸外国に紹介するとともに、各国の状況や対応について情報共有することを通じて、孤独・孤立の問題に関する国際的な理解の増進を図ることを目的に開催されました。
     同会合には、G7を含めた15か国及びEUの駐日大使等が参加し、日本政府からは野田聖子孤独・孤立対策担当大臣が参加したほか、鈴木貴子外務副大臣は海外出張のため、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」(オリィ研究所が開発)を介して出席しました。
  2. 野田同担当大臣は冒頭挨拶において、NPO団体への支援拡大や重点計画の発表等の孤独・孤立問題に対するこれまでの政府の取組の変遷や本件会合の開催に至る経緯について説明がありました。
     分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を介して挨拶した鈴木外務副大臣は、「OriHime(オリヒメ)」の開発者であり、「技術で孤独を解消する」をテーマにロボット開発を行うオリィ研究所の「吉藤オリィ」氏を紹介しました。また、孤独・孤立の問題が日本だけの固有の問題ではなく、どの国でも発生し得る国際社会共通の課題であるとの認識のもと、現在世界で唯一担当大臣を設置する日本の役割を強調するとともに、世界で最初に担当大臣を設置した英国など志を同じくする国々と連携しながら、孤独・孤立の問題に関する国際的理解の増進を図っていく考えを述べました。
     その後、内閣官房孤独・孤立対策担当室より日本における孤独孤立対策の概要説明を行うとともに、大西連内閣官房孤独・孤立対策担当室政策参与(認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長)及び大空幸星NPO法人あなたのいばしょ理事長より、それぞれの団体の取り組みについて紹介がありました。
  3. 出席した駐日大使等からは、今次会合の開催は時宜を得たものとして謝意が表明されるとともに、それぞれの国・地域による取組について紹介がありました。また、孤独・孤立の問題は、それぞれの国・地域でも深刻な問題であり日本の取組は大変参考になること、分野横断的対応が必要となること、この問題は世界共通の課題であり、今後も経験の共有や意見交換を継続していくことが重要であるといった意見が述べられました。

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