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プレスリリース
第12回WTO閣僚会議の結果概要について
農林水産省
6月12日(日曜日)から16日(木曜日)(17日未明)にかけて、スイス連邦(ジュネーブ)で第12回WTO閣僚会議が開催され、武部農林水産副大臣が出席しました。また、同会議に参加したEUヴォイチェホフスキ農業担当委員と会談を行いました。
1.第12回WTO閣僚会議
(1)概要
本会議では、漁業補助金、農業及び食料安全保障などについて議論され、漁業補助金協定、食料安全保障宣言、WFP決定について、合意されました。また、前回のWTO閣僚会議(平成29年12月)で採択されなかった閣僚宣言が採択されました。
(2)漁業補助金協定
本協定には、違法漁業に対する補助金の禁止や、乱獲の状態にある資源に関する補助金の供与には資源回復のための措置を講ずることをその条件とするなど、漁業資源の保護・回復に資する形で漁業補助金を供与するための一定のルールが合意されました。
なお、各国の対立が激しい条項については、引き続き交渉を継続する予定です。
(3)食料安全保障宣言、WFP決定、農業交渉の作業計画
コロナウイルス感染症拡大によるサプライチェーンの混乱やロシアによるウクライナ侵攻を背景に、食料安全保障が脅かされている中、食料安全保障宣言及びWFP決定に合意しました。
食料安全保障宣言については、国内生産と並んで貿易が世界の食料安全保障のために非常に重要であること、WTOルールに則らない輸出規制を行わないこと等が盛り込まれました。
WFP決定については、WFPによる人道支援目的の食料調達を輸出規制の対象としないことが盛り込まれました。
一方、農業交渉の「今後の作業計画」については、各国の隔たりが埋まらなかったため合意に至らず、議論を継続することとなりました。
2.EUヴォイチェホフスキ農業担当委員との会談
武部農林水産副大臣は、EUのヴォイチェホフスキ農業担当委員と会談を行い、WTO閣僚会議での対応について日EUの協力関係を構築するとともに、EUの放射性物質の輸入規制の撤廃について働きかけを行いました。
(左側奥から3人目が武部農林水産副大臣)
3.添付資料
WTO漁業補助金協定のポイント(PDF:144KB)(6月20日追加)
食料安全保障の不安への緊急対応についての閣僚宣言のポイント(PDF:149KB)(6月20日追加)
WFPの食料調達を輸出規制の対象から除外する閣僚決定案のポイント(PDF:211KB)(6月20日追加)
閣僚宣言(外部リンク)(6月20日追加)
お問合せ先
(会議全般について)
輸出・国際局国際戦略グループ
担当者:杉田、亀谷、池田
代表:03-3502-8111(内線3440)
ダイヤルイン:03-6738-7891
(水産関係について)
水産庁加工流通課水産物貿易対策室
担当者:宮内、佐々木
代表:03-3502-8111(内線6811)
ダイヤルイン:03-6744-1867