外務省・新着情報

令和4年6月17日
キガリ宣言に署名を行う三宅外務大臣政務官の様子
  1. 6月17日、三宅外務大臣政務官は、「顧みられない熱帯病(NTDs)に関するキガリ宣言」に署名しました。
  2. 「顧みられない熱帯病(NTDs)に関するキガリ宣言」は、NTDs根絶に向けてステークホルダーが連携し、産官学民のパートナーシップを通じた分野横断的アプローチの推進、保健システムの強化と資金調達を含む流行国における能力強化、 NTDsに対する治療薬・診断薬の研究開発の加速とそれらの供給の確保などの課題に取り組み、包括的かつ持続可能な方法でNTDs根絶を成し遂げることを目的とした政治宣言です。
  3. この宣言の署名により、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT)をはじめ産官学民によるNTDs分野に対する取組が促進され、我が国が国際社会において主導してきたユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に繋がることが期待されます。

(参考1)顧みられない熱帯病 (NTDs)
 主に熱帯地域で蔓延する20の疾患を指し、世界の感染者数は10億人以上にのぼるとされる。NTDsは労働力や生産性の低下を招き、重度の身体障害が残り、死に至ることもあるため、特に低中所得国では経済成長の妨げともなりうる重大な課題の1つとなっている。

(参考2)「顧みられない熱帯病(NTDs)に関するキガリ宣言」と「マラリアと顧みられない熱帯病(NTDs)のキガリサミット」
 「顧みられない熱帯病(NTDs)に関するキガリ宣言」は、6月23日にルワンダで開催される「マラリアと顧みられない熱帯病(NTDs)のキガリサミット」において発表される予定。「顧みられない熱帯病(NTDs)に関するキガリ宣言」は、2020年を目標年としていたロンドン宣言の後継として、持続可能な開発目標(SDGs)3及びWHOのNTDロードマップ(2021-2030)の達成に向けて作成された。

(参考3)グローバルヘルス技術振興基金 (Global Health Innovative Technology Fund: GHIT)
 マラリア、結核、NTDsのための、治療薬、ワクチン、診断薬の研究開発を推進する日本発の国際的な官民ファンド。日本政府やゲイツ財団、ウェルカム財団、民間企業等が拠出を行う。2012年設立。

(参考4)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
 全ての人が負担可能な費用で質の確保された保健サービスを受けられ、経済的リスクから保護されること。


発信元サイトへ