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令和4年6月29日
正面を向き、お互いに握手を交わす、両首脳の様子 アンデション・スウェーデン首相と会談する岸田総理(写真提供:内閣広報室)
お互いに向き合い、握手後に会話を交わす、両首脳の様子 アンデション・スウェーデン首相と
会談する岸田総理
(写真提供:内閣広報室)

 現地時間6月29日午前11時11分(日本時間同日午後6時11分)から約25分間、NATO首脳会合のためスペインを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、アンデション・スウェーデン王国首相(H.E. Ms. Magdalena ANDERSSON, Prime Minister of the Kingdom of Sweden)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理から、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であり、スウェーデンのNATO加盟申請という歴史的決断を支持する、昨日トルコの支持を得るに至ったアンデション首相の努力に敬意を表する旨述べました。また、岸田総理から、来年はスウェーデンがEU議長国、日本がG7議長国を務めることも踏まえ、基本的価値を共有するパートナーであるスウェーデンとの関係を一層強化していきたい旨述べました。これに対し、アンデション首相から謝意が表され、トルコとの困難な交渉を経て、次のステップに進めることをうれしく思う旨、また、ロシアに対する日本の強い対応に感謝する旨述べました。
  2. 両首脳は、ロシアのウクライナ侵略は、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、今ほど基本的価値を共有する国々の結束が求められている時はないとの認識で一致しました。また、両首脳は、侵略を受けて食料やエネルギーの供給不足や価格高騰に国際社会が直面する中、影響を受ける脆弱国を連携して支援していくことの必要性を確認しました。
  3. 両首脳は、インド太平洋情勢についても議論し、力による一方的な現状変更の試みは認められないことで一致するとともに、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。
  4. 岸田総理から、唯一の戦争被爆国として、「核兵器のない世界」に向けた国際的な取組をリードする旨述べ、両首脳は、8月のNPT運用検討会議に向け緊密に連携していくことで一致しました。

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