外務省・新着情報

令和4年6月29日
お互いに向かい合い、笑顔で握手を交わす、両首脳の様子 サンチェス・スペイン首相と会談する岸田総理(写真提供:内閣広報室)
正面を向き、お互いに握手を交わす、両首脳の様子 サンチェス・スペイン首相と会談する岸田総理(写真提供:内閣広報室)
テーブルに着席後の、両首脳、および関係者による記念撮影の様子 サンチェス・スペイン首相と会談する岸田総理(写真提供:内閣広報室)

 現地時間6月29日午後2時(日本時間同日午後9時)から約25分間、NATO首脳会合のためスペインを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ペドロ・サンチェス首相(H.E. Mr. Pedro SÁNCHEZ, President of the Government of Spain)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理から、NATO首脳会合議長としてのサンチェス首相の尽力を高く評価する、戦略的パートナーであるスペインと、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を含め、協力を一層強化していきたい旨述べました。これに対し、サンチェス首相から、日本との関係を重視しており、グリーン・エネルギー、デジタル、サイバーを含む様々な分野で協力を促進していきたいとの発言がありました。
  2. 両首脳は、水素、風力発電等再生可能エネルギー、デジタル等の分野での日本とスペインの企業間協力、また、中南米等の第三国市場における企業間連携が進むことを期待するとともに、日スペイン・シンポジウムを始めとする枠組みを通じて、両国間の対話・協力を強化することで一致しました。
  3. 両首脳は、ロシアのウクライナ侵略は、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、力による一方的な現状変更は、世界のどこであれ認められない、今ほど、基本的価値を共有する国々の結束が求められている時はないとの認識で一致しました。また、両首脳は、侵略を受けて食料やエネルギーの供給不足や価格高騰に国際社会が直面する中、連携して影響を受ける脆弱国を支援していくことを確認しました。
  4. 両首脳は、インド太平洋情勢についても議論し、力による一方的な現状変更の試みは認められないことで一致するとともに、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。

発信元サイトへ