外務省・新着情報

令和4年7月5日
着席し、記念撮影に応じる、鈴木副大臣とスムヴオリ外務大臣政務官の様子
着席し、会談を行う、鈴木副大臣とシュルツェ大臣の様子
起立し、記念撮影に応じる、鈴木副大臣とコザーク外務副大臣の様子

 7月4日から5日にかけて、スイス連邦・ルガーノにおいてスイス政府及びウクライナ政府が共催した「ウクライナの復興に関する国際会議」に出席した鈴木貴子外務副大臣は、この会合の機会を捉え、両会合の出席者と以下のとおり意見交換を行いました。

  1. ヨハンナ・スムヴオリ・フィンランド共和国外務大臣政務次官(Ms Johanna SUMUVUORI, State Secretary to the Minister for Foreign Affairs)との会談
     鈴木副大臣から、フィンランドのNATO加盟申請という歴史的決断を支持し、フィンランドの努力に敬意を表する旨述べました。スムヴオリ外務大臣政務官からは、日本の対露制裁に対し、謝意が表明されました。両者は、欧州のみならず他の全ての地域において、力による一方的な現状変更は許されるものではないとの点において一致するとともに、両国の更なる連携について確認しました。
     また、両者は、基本的価値を共有するパートナーとして、ロシアによるウクライナ侵略への対応やアフリカ支援等において連携を強化することで一致しました。
  2. スヴェンヤ・シュルツェ・ドイツ連邦経済協力・開発大臣(H.E.Ms. Svenja Schulze, Federal Minister for Economic Cooperation and Development, Federal Republic of Germany)との会談
     鈴木副大臣から、シュルツェ大臣が議長を務めた5月のG7開発大臣会合では大変有意義な議論ができたと述べ、6月末の食料安全保障に関する閣僚会合やG7エルマウ・サミット開催に係るドイツのイニシアティブに対する敬意を伝達し、シュルツェ大臣との間で食料安全保障やウクライナ復興について意見交換を行いました。また、両者は、ウクライナ復興に関し、透明性・公平性を確保した支援枠組みを作る必要があるとの認識で一致するとともに、そのような枠組み作りに向けて両国が協力していくことを確認しました。両者は、来年日本がG7議長国を務めることを踏まえ、本年の議長国であるドイツとの間で開発分野を含めて連携していくことを確認しました。
  3. イングリド・ブロツコヴァー・スロバキア共和国副外務・欧州問題大臣(Ms. Ingrid BROCKOVÁ, State Secretary of the Ministry of Foreign and European Affairs of the Slovak Republic)との会談
     鈴木副大臣から、来年、日スロバキア外交関係が30周年を迎えることに言及し、スロバキアと幅広い分野での協力を深化させたい旨述べました。
     また、鈴木副大臣から、ウクライナ情勢に関し、ウクライナ隣国であるスロバキアの避難民受入れ等の対応に敬意を表する旨述べるとともに、ウクライナ復興に関し、透明性・公平性を確保した支援枠組みを作る必要があることを強調し、両副大臣はそのような枠組み作りに向けて両国が協力していくことを確認しました。両副大臣は、欧州のみならず他の全ての地域において、力による一方的な現状変更は許されるものではないとの点において一致するとともに、両国の更なる連携について確認しました。
     さらに、両副大臣は、スロバキアが本年7月からV4議長国に就任したことを踏まえ、スロバキアのV4議長国下においても「V4+日本」協力を一層進展させることで一致しました。
     鈴木副大臣から、EUによる日本産食品輸入規制措置の早期撤廃への協力を改めて求めました。
     また、両副大臣は、国際場裡での協力についても確認しました。
  4. イジー・コザーク・チェコ共和国外務副大臣(Mr. Jiří KOZÁK, Deputy Minister of Foreign Affairs of the Czech Republic)との会談
     鈴木副大臣から、来年、日チェコ外交関係が30周年を迎えることに言及し、チェコと幅広い分野での協力を深化させたい旨述べました。
     また、鈴木副大臣から、7月1日よりEU議長国に就任したチェコがインド太平洋特使を任命するなど同地域への関与を強化していることを心強く思う旨述べるとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を含む幅広い分野での協力に期待する旨述べました。両副大臣は、欧州のみならず他の全ての地域において、力による一方的な現状変更は許されるものではないとの点において一致するとともに、両国の更なる連携について確認しました。
     ウクライナ復興に関し、鈴木副大臣から、透明性・公平性を確保した支援枠組みを作る必要があることを強調し、そのような枠組み作りに向けて両国が協力していくことを確認しました。
  5. その他
     鈴木副大臣は、デニス・シュミハリ・ウクライナ首相(H.E. Mr. Denys SHMYHAL, Prime Minister of Ukraine)との立ち話において、ウクライナ復興計画について意見交換を行い、同計画が国際社会による力強い支援を得て、ウクライナの人々に輝かしい未来への希望を与えるために、日本は引き続き貢献していく旨述べました。これに対し、シュミハリ首相からは、日本の支援に対する深い謝意が表明されました。

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