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令和4年7月8日
林芳正外務大臣とナレディ・パンドール・南アフリカ共和国・国際関係・協力大臣の握手
林芳正外務大臣とナレディ・パンドール・南アフリカ共和国・国際関係・協力大臣
日・南アフリカ外相会談

 現地時間7月8日午後1時40分頃(日本時間午後2時40分頃)から約25分間、G20外相会合出席のためインドネシアを訪問中の林芳正外務大臣は、ナレディ・パンドール・南アフリカ共和国・国際関係・協力大臣(Hon Dr. Naledi PANDOR, Minister of International Relations and Cooperation of the Republic of South Africa)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、国際社会における重要なパートナーである南アフリカとの強固な関係を更に強化していきたい旨述べました。これに対し、パンドール大臣から、日本は南アフリカにとって強力なパートナーである、日本とアフリカの関係強化に向けてともに協力していきたい旨述べました。また、パンドール大臣から、南アフリカを含むアフリカと日本の関係強化に尽力された安倍元総理が銃撃されたとの報を聞き、大変心配している、回復されることを心から祈っている旨発言があり、林大臣から謝意を述べました。
  2. 林大臣から、TICAD8では、グリーンにも焦点を当てていくとし、水素を含むクリーンエネルギー分野での南アフリカとの協力の可能性に関心を持っている旨述べました。これに対し、パンドール大臣から、日本企業が南アフリカの経済発展に果たしている役割に言及しつつ、水素等のクリーンエネルギーを含む科学技術分野の協力が拡大することへの期待を述べました。また、双方は、アフリカにおける公正で透明性のある開発金融の重要性についても意見交換しました。
  3. 林大臣から、ロシアのウクライナ侵略により、アフリカが痛みを受けていることへの懸念を示し、ロシアがウクライナの農業に打撃を与え、黒海封鎖等で穀物輸出を妨げることで、世界的な食料危機を起こしていることを指摘しました。これに対し、パンドール大臣から、ウクライナ情勢がアフリカや世界における食料危機や政治の不安定化につながらないよう、紛争の早期解決を図ることが重要である旨述べました。
  4. また、双方は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の東アジア情勢、安保理改革を含む国連全体の機能強化等についても意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。

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