外務省・新着情報
令和4年7月11日
7月8日（現地時間同日）、カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて、我が方、池田潔彦在チャド共和国日本国臨時代理大使（カメルーンにて兼轄）と、先方ワンジャ・カーリア・ンドホ国連世界食糧計画（WFP）カメルーン事務所長（Ms. Wanja KAARIA NDOHO, Representative and Country Director of WFP Cameroon）との間で、チャドに対するWFPを通じた食糧援助として、総額1.5億円の無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。
- チャドは国土の3分の2が砂漠地帯という地理的制約のもと、気候変動及び端境期による作物収量の減少に加え、ウクライナ情勢を受け、食料需給が逼迫しており、同国の食料安全保障への対策が急務となっています。2021年の世界飢餓指数においても116か国中113位であり、210万人が深刻な食料危機に直面しています。
- この協力は、チャド政府の要請を踏まえ、WFPを通じて食糧を供与することにより、同国の食料事情を改善し、開発課題の解決に寄与すること等を目的として実施するものです。
- この協力は、先月のG7エルマウ・サミットにおいて岸田総理大臣から表明したグローバルな食料危機へ対応するための計約2億ドルの支援を具現化するものです。
- また、我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議（TICAD7）において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
（参考）チャド共和国基礎データ
チャド共和国の面積は約128.4万平方キロメートル（日本の約3.4倍）、人口は約1.691万人（2021年、世界銀行）、一人当たりGNI（国民総所得）は650米ドル（2021年、世界銀行）。