文科省・新着情報
今年、ユネスコ「世界の記憶」は、30周年の記念の年を迎えています。これを機に、ユネスコと文部科学省は、第3回「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラムを東京にて開催いたします。
開催日時:2022年11月21日~22日
場所:京王プラザホテル(東京、新宿)
オンライン参加登録はこちら:フォーラム参加登録サイト(※参加登録サイトへリンク)
ユネスコによるイベントサイト(日本語)はこちら:第3回ユネスコ「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラム(※ユネスコホームページへリンク)
更新情報
- オンライン参加登録を開始しました。(10月11日)New!
- 「政策立案と能力開発を通した記録遺産の保存:最終報告書(仮訳)」(PDF:3,955KB)と「危機にさらされる記録遺産:予備的調査(仮訳)」(PDF:3,372KB)を公開しました。(9月12日)
- プログラム(予定)(PDF:794KB)を追加しました。(9月2日)
- プロジェクト概要(PDF:789KB)を更新しました。(7月12日)
「世界の記憶」と文部科学省
1992年に設立されたユネスコ「世界の記憶」(MoW)事業の目的は、
- 世界の記録遺産の保存を促進する
- 世界中の記録遺産への普遍的なアクセスを可能にする
- 記録遺産の重要性について、より多くの人々の認識を高める
ことにあります。
ユネスコ「世界の記憶」では、人類史において特に重要な記録物を国際的/地域的に登録する事業が知られていますが、本事業では、上記3つの目的を果たすためのより幅広い取り組みが行われています。
文部科学省は、「世界の記憶」事業において、ユネスコが上記目的を推進できるよう、2017年から日本信託基金(Japanese Funds-in-Trust)を拠出し、ラテンアメリカ地域、アジア太平洋地域、アフリカ地域で、記録遺産の保存やアクセスにかかる能力開発のためのワークショップや地域フォーラム等を開催するなど、様々な事業を支援しています。
「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラム
パリのユネスコ本部で開催された第1回(2018年)、第2回(2021年)の「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラムでは、いずれも記録遺産に対する災害を食い止めるためのパートナーシップを構築することに焦点を当ててきました。2021年9月にハイブリッド形式にて開催された第2回「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラムでは、記録遺産の持続可能な保存とアクセス容易性の確保のための世界的な戦略にかかる政策枠組みの明確化に向けた機運醸成を目的に、120か国900人にのぼる世界中の記憶機関や研究機関から参加した意思決定者や専門家等が参加しました。
このような過去のフォーラムでの成功を受け、第3回「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラムは、初めて日本(東京)で開催されることになりました。このフォーラムの開催は、「世界の記憶」事業の30周年を記念する、日本国内における祝賀イベントの一環でもあります(→プロジェクト概要(PDF:789KB)はこちら)。
フォーラムの構成
第3回「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラムの全体的テーマは「危機に瀕する記録遺産のよりよい保存にかかる国際協力の強化」です。
よって、以下を目指して開催します。
- 既存の、また潜在的な国際協力メカニズムを活用し、危機に瀕した記録遺産の保護にかかる知識と理解を高めます。
- 危機に瀕する記録遺産の効果的な保護に向けての国際協力の強化を目的とした、新たなイニシアチブ、プロジェクト、資金の在り方を考えます。
- 危機に瀕する記録遺産を保護するための新たな国際的パートナーシップを強固なものにします。
【第1日目】 11月21日(月曜日)
午前:レセプション / 午後:視察(ともに、対面にて参加する登壇者及び招待者対象)
【第2日目】 11月22日(火曜日)
終日:全体会議、テーマ別セッションなど(ハイブリッド形式)
※プログラム(予定)はコチラ(PDF:794KB)です(随時更新)。※
想定されるトピックは以下のとおりです。
国際協力のツールとしての政策開発
- 緊急時の文化遺産保全にかかる主要な国際的イニシアチブの最新状況
- 記録遺産保護のための避難場所創設にかかる国際的イニシアチブ及びネットワーク
- 緊急時の記録遺産保全にかかる国家的方針の策定
- 気候変動・自然災害と記録遺産保護
国際協力促進のための実践的手法
- 記憶機関のための早期警報システム、リスク評価、カスタマイズされた災害時計画
- 武装紛争中の災害対応
- 被災した記録遺産のレスキュー及び修復
- 災害後の環境からの復旧
「世界の記憶」事業開始30周年記念特別イベント
参加対象者及び参加登録
第3回「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラムは、世界中からより多様でより多くの方に参加いただけるよう、オンラインでのライブ配信を行うハイブリッド形式にて開催予定です。
以下の参加者を対象としています。
- 記憶機関(博物館、図書館、文書館等)の代表者
- 政策立案者及び加盟国(各国政府のユネスコ代表部、ユネスコ国内委員会、関連省庁等)
- 記録遺産、危機に瀕する文化遺産、災害利する軽減、その他関連分野の専門家
- 国際公文書館会議(ICA)、国際図書館連盟(IFLA)、視聴覚保存期間連絡協議会(CCAAA)、国際博物館会議(ICOM)、文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)、ブルーシールド等の主要な(「世界の記憶」事業における)国際的実施パートナー
- 「世界の記憶」アジア太平洋地域委員会(MOWCAP)、 「世界の記憶」ラテンアメリカ・カリブ海地域委員会(MOWLAC)、「世界の記憶」アフリカ地域委員会(ARCMOW)、 及びユネスコ地域事務所
- 各国の「世界の記憶」ナショナル・コミッティ
- その他さまざまなステークホルダー(国際機関、研究機関、学会、NGO、メディア、民間企業等)
参加者は、それぞれの地域や国における関係者とのつながりを促進していく役割を担っていただけることが望まれます。参加者数は、(開催時の)新型コロナウィルス感染症対応における制限状況にもよりますが、100名の対面による出席と、900名のオンライン参加者の、合計1000名を予定しています。オンライン参加は無料です。
参加登録は9月頃の開始を予定しております。登録が開始されましたら、本webサイトでもお知らせいたします。また、ユネスコ側で情報が更新されましたら、こちらでも随時ご案内させていただきます。
関連資料など
- 「政策立案と能力開発を通した記録遺産の保存:最終報告書(仮訳)」(2022、ユネスコ)(PDF:3,955KB)
…第1回・第2回「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラムを含む、第1期「世界の記憶」日本信託基金協力事業の最終報告書です。
- 「危機にさらされる記録遺産:予備的調査(仮訳)」(2020、ユネスコ)(PDF:3,372KB)
…第1期「世界の記憶」日本信託基金協力事業で実施された、各国における記録資料所蔵機関を対象にした災害対策等に係る調査報告書です。
本件にかかる問合せ先
ご不明な点がありましたら、以下のアドレスまでご連絡ください。お待ちしております。
mow-secretariat@mext.go.jp (文部科学省「世界の記憶」国内案件に関する審査委員会事務局)
ユネスコのオリジナルページはコチラ(※ユネスコ本部ホームページへリンク)
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