外務省・新着情報

令和4年7月12日

 7月12日、午前9時15分から約20分間、林芳正外務大臣は、エンリケ・マナロ・フィリピン外務大臣(Hon. Enrique A. Manalo,Secretary of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、マナロ大臣の就任に改めて祝意を伝達した上で、先般の安倍元総理大臣逝去に際してのマナロ大臣による弔意表明に謝意を伝え、安倍元総理大臣の遺志を継いで二国間関係の一層の強化に邁進したい旨述べました。
  2. 二国間関係に関し、林大臣から、両国は基本的価値や戦略的利益を共有する戦略的パートナーであり、引き続き「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、ODAも活用しながら具体的な協力を進めていく旨述べました。その上で、両大臣は、新政権の重点事項を踏まえた協力を行っていくことで一致しました。
  3. また、林大臣から、海上保安・安全保障協力を一層強化したい旨述べ、引き続きフィリピン沿岸警備隊の装備・能力を支援していく旨伝達しました。これに対し、マナロ大臣からこれまでの日本の協力に謝意が示されるとともに、同分野において協力を強化していきたい旨述べました。さらに、両大臣は、本年4月の外務・防衛閣僚級会合(「2+2」)の共同声明を踏まえ、自衛隊とフィリピン国軍の間の訓練等の強化・円滑化等に向けた実務レベルの協議を進めることで一致しました。
  4. 地域・国際情勢については、林大臣から、東シナ海・南シナ海における力を背景とした一方的な現状変更の試みの継続・強化や、経済的威圧に強く反対する旨述べました。両大臣は、本日6年目を迎えた比中仲裁判断に従い、南シナ海における紛争の平和的解決を求めていくことを確認しました。また、両大臣は、ウクライナ情勢、北朝鮮の拉致・核・ミサイル問題、ミャンマー情勢、安保理改革を含む国連全体の機能強化といった分野で連携して対応していくことで一致しました。

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