外務省・新着情報

冒頭発言

G7広島サミット

【林外務大臣】私(林大臣)から1件、本日の閣議におきまして、2023年5月19日から21日の日程で、「G7広島サミット」を開催することが了解をされました。
 「G7広島サミット」の開催について、外務省としても、万全を期するべく諸準備に取り組む考えでございます。そのため、本日、大臣官房の下に「G7広島サミット事務局」を設置し、先ほど岸田総理が、外務省に来訪されまして、発足の行事を行ったところでございます。
 本事務局を中心として、G7広島サミット等の開催に向けた準備を着実に進めてまいりたいと考えております。私(林大臣)から以上です。

安倍元総理逝去(国葬儀/海外からの弔意メッセージ)

【読売新聞 阿部記者】昨日、岸田総理の記者会見で、亡くなられた安倍元首相を「国葬儀」にするという発表がありましたが、多数の海外要人がいらっしゃることも予想されますけれども、外務省として、どういうふうな体制で臨みたいと考えるのかということと、併せてなんですけれども、先日の記者会見でご紹介のあった、弔意のメッセージ、数字がありましたけど、更新をもしされていれば教えてください。

【林外務大臣】岸田総理は、安倍元総理が、憲政史上最長の8年8か月にわたり卓越したリーダーシップと実行力をもって総理大臣の重責を担い、様々な分野で実績を残されたこと、また、外国の首脳を含む国際社会から極めて高い評価を受けており、今回の事案に対しても、国内外から幅広く哀悼・追悼の意が寄せられていること等を勘案いたしまして、この秋に「国葬儀」の形式で葬儀を行う旨を表明をされたところでございます。
 安倍元総理の国葬儀については、海外からの参列を含めて、政府として、今後、適切に対応を検討してまいります。
 また、この14日時点でございますが、260の国・地域・機関から、合計1,700件以上の弔意メッセージをいただいておるところでございます。

G7広島サミット

【中国新聞 樋口記者】冒頭ありました広島サミットに関して1点伺います。
 まず一つは、今、ウクライナ情勢がある中で開催するということで、やはり岸田総理も被爆地出身ということで、「核兵器のない世界」というものに向けたメッセージを発する絶好の機会だと思うんですけれども、その点について、大臣、どういうふうにお考えかということと、地元、被爆者との面会とか、原爆資料館の訪問とかを要望されていますので、そのあたり、今後、政府として、どういうふうに考えていくかということが一つと、もう一つは、安倍元総理の銃撃を受けて、やはりその要人警護というのは、非常に課題になると思われますので、G7の首脳が、広島に集まるということで、このあたりも、今日発足した事務局の重要な任務になるのかなと、地元との調整とかも含めてですね、このあたりのお考えをよろしくお願いします。

【林外務大臣】G7広島サミットは、核兵器の惨禍を二度と起こさない、武力侵略は断固として拒否する、という力強いコミットメントを世界に示して、また基本的価値と国際ルールに基づく、新たな時代の関係秩序作りを、G7が主導していく意思、これを歴史の重みをもって示す場にしたいと考えております。
 こうした理念の下で、本事務局には、G7広島サミットの開催に向けて、万全を期すべく、諸準備に取り組んでもらいたいと考えております。
 準備をする中で、先ほどお話があったような、いろいろな行事についても検討されるものと考えております。
 また警備につきましても、このような痛ましい事案が起きたわけでございますから、しっかりと対応していくということだと思います。

G7広島サミット(関係閣僚会合開催地)

【NHK 青木記者】G7広島サミットに伴う閣僚会合についてお聞きします。閣僚会合の開催都市ですが、いつまでには遅くとも決めておかなければならないと、望ましいと考えておられるかという点を教えてください。

【林外務大臣】来年のG7関係閣僚会合、この開催地選定に当たっては、立候補を行った各自治体からの要望を踏まえつつ、全ての候補地について、あらゆる観点から、総合的に検討を行っているところでございまして、政府としては、然るべき時期に、決定・公表する予定であるというふうに承知をしております。

安倍元総理逝去(頼清徳・台湾副総統の訪日/国葬儀への台湾関係者の参列)

【産経新聞 岡田記者】台湾の頼清徳(らい・せいとく)副総統が、安倍元総理の亡くなられたことを受けて日本を訪問されました。日本に訪問されたのは、私的なものだったということですけれども、林大臣、記者会見で「御指摘の人物」というふうに表現をされていたと思います。この「御指摘の人物」というふうにおっしゃったその理由について教えてください。一部には、中国政府に対する配慮があったんじゃないかという、そういう批判も上がっているんですけれども。その考え方についてっていうこと、それから後と、国葬ということが決まりましたけれども、安倍元総理は、生前、日本と台湾の友情を大切にされてた、お1人であると思いますが、国葬に、台湾の関係者の席は用意されるかということについて教えてください。

【林外務大臣】まず、御指摘のやり取りでございますが、頼清徳・副総統について、名前を挙げてご質問がございましたので、それに応じる形で「御指摘の人物」と述べたのみでございます。これまでも、例えば、外交青書等でも、台湾要人の肩書には言及をしてきておるところでございます。
 また、「国葬儀」については、先ほど申し上げたとおりでございまして、海外からの参列を含めて、政府として、今後、適切に検討してまいります。

ウクライナ情勢(北朝鮮による「ドネツク人民共和国」「ルハンスク人民共和国」独立承認)

【毎日新聞 今野記者】ウクライナ情勢に関して伺います。先日、北朝鮮が、ウクライナの親露派地域を国として承認しましたが、そういった動きを含めて、懸念といいますか、そのあたりを伺いたいと思います。

【林外務大臣】「ドネツク人民共和国」、これ、いわゆるですが、また、いわゆる「ルハンスク人民共和国」の、いわゆる「独立」に関して、ロシアが、ウクライナの一部である、いわゆる両「共和国」の独立を承認したということは、ウクライナの主権及び領土一体性を侵害し、国際法に違反するものでございまして、決して認められるものではないと考えております。
 本年3月の国連総会決議でも、ロシアが、ドネツク・ルハンスク地方の地位に関する決定を即時・無条件に撤回することを要求をしておるところでございます。それにもかかわらず、北朝鮮が、こうしたロシアの行為を追認するかのような決定を行ったこと、これは国連総会決議と相容れないというふうに考えております。
 ロシアによる侵略は、ウクライナの主権及び領土一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法の重大な違反でありまして、このような暴挙は決して認められず、改めて強く非難をいたします。国際秩序の根幹を守り抜くため、G7をはじめとした国際社会と連携して、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

沖縄県金武町伊芸区の民家における銃弾らしきものの発見

【産経新聞 岡田記者】今月の7日なんですけれども、沖縄県内の民家で、銃弾が発見されました。その銃弾が、当時民家の近くにあった、キャンプ・ハンセンで訓練が行われていたということなんですけれども、キャンプ・ハンセンで行われた訓練の流れ弾であったのか、なかったのか、その認識について教えてください。

【林外務大臣】7日でございますが、沖縄県金武町伊芸区(きんちょういげいく)の民家において、ガラスが割れておりまして、銃弾らしきものが落ちているという連絡が、金武町から沖縄防衛局にあったというふうに承知をしております。
 同日ですが、沖縄防衛局は、まず民家の塀及び塀の上の網の破損は確認はされなかったが、当該民家のドアのガラスのうち、外側のガラスのみが割れている、また、銃弾のようなものは、錆のようなものが見てとれる、ことなどを確認し公表したと、そういうふうに承知をしております。
 本事案については、現在、様々な可能性も視野に、予断を持たず、警察当局において捜査が行われているものと、承知をしております。政府としては、町民の皆様の不安が払拭できるように、引き続き、適切に対応してまいります。

【産経新聞 岡田記者】関連で、先ほど大臣もおっしゃったとおり、銃弾に錆がついていたということで、またその二重ガラスの間に落ちていたということです。で、ガラスの割れ方についても、銃弾によって割れたという割れ方としては不自然だという、そういう専門家の指摘も出ています。米軍以外の何者かが、意図的に行った可能性ということについては、どう考えていらっしゃるでしょうか、全くその可能性がなかったというふうな認識でしょうか。

【林外務大臣】先ほど申し上げましたように、この事案については、様々な可能性を視野に、予断を持たずに、警察当局において捜査が行われているものと、承知をしておるところでございますので、政府としては、町民の皆様の不安が払拭できるように、引き続き、適切に対応してまいりたいと考えております。

朴振韓国外交部長官の訪日

【共同通信 福田記者】韓国の外交部長官朴振(パク・チン)さんの来日の日程について調整状況教えてください。それと、仮に訪日されるという場合、過去の例を見ると、相手国の首脳への表敬というのが、慣例になっていますが、これは踏襲されるという理解でよろしいでしょうか。

【林外務大臣】御指摘の報道は承知をしておりますが、朴(パク)外交部長官の訪日については、まだ何ら決まっておらないということでございます。

【共同通信 福田記者】相手国の首脳への表敬は踏襲される、という理解でよろしいでしょうか。

【林外務大臣】それも含めて、何も決まっていないということでございます。

発信元サイトへ