外務省・新着情報

令和4年7月19日

 7月19日(現地時間18日)、ガーナ共和国の首都アクラにおいて、我が方、望月寿信駐ガーナ共和国日本国特命全権大使と、先方クファクルディン・アジジUNIDOガーナ事務所代表(Mr. Fakhruddin Azizi, UNIDO Representative, Country Office in Ghana)との間で、供与額5.42億円の無償資金協力「持続可能なアグリビジネスの強化を通じたカイゼン・イニシアティブ拡大計画(UNIDO連携)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ガーナは、アフリカ大陸において、急速に経済成長を遂げている国の一つであり、ガーナ経済の主な原動力は、農業、サービス、製造・加工業です。そのうち農業部門については、重要な雇用源であり、国内雇用の約30%を占めています。そのため、農産物加工および食品加工セクターは、ガーナ政府にとって重要かつ優先度の高いセクターの一つですが、農業と製造・加工業間の連携が不十分であることが、ガーナ経済の課題の一つとなっています。現在ガーナで収穫された農産物のうち、加工されているのは約5%のみであると推定されています。
  2. 我が国は、2012年から国際協力機構(JICA)による技術協力プロジェクトを実施し、同国内で農業分野の製造現場における継続的な品質と生産性の改善のための日本の手法・技法であるカイゼン手法を広めてきました。
    一方で、カイゼンの影響は依然として限定的であり、多くの中小企業は、基礎レベルでのパフォーマンス向上を課題としています。カイゼンを中小企業に普及させるための公的システムについても、限られた財源及び人的資源と知識の蓄積の欠如のために、依然として発展途上です。
  3. この協力は、ガーナのノーザン州及びウェスタン州等の5州において、アグリビジネス分野でのカイゼンの推進に向けた取組を更に拡大することで、同国の中小企業振興を図り、もって同国の農業を含む産業基盤の強化に寄与するものです。
(参考)ガーナ共和国基礎データ

 ガーナ共和国の国土面積は約23.9万平方キロメートル(日本の約3分の2)、人口は約3,107万人(2020年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は約2,340米ドル(2020年、世界銀行)。


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