外務省・新着情報

令和4年7月22日
正面を向き、記念撮影に応じる、上杉政務官、ハース前議長、およびメットカーフ事務局長の様子
正面を向き、ハース前議長から2021年3月に公表した報告書の手交を受ける、上杉政務官の様子

 本22日、ギリアン・ハース原子放射線の影響に関する国連科学委員会前議長(Dr. Gillian Hirth, Former Chair of the United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation (UNSCEAR))及びボリスラバ・バタンジエーヴァ・メットカーフ事務局長(Ms. Borislava Batandjieva-Metcalf, Secretary of UNSCEAR)が上杉謙太郎外務大臣政務官を表敬しました。

  1. 冒頭、メットカーフ事務局長から今次訪日の目的を説明した後、ハース前議長から、UNSCEARは2014年4月に刊行した福島第一原子力発電所事故による放射線のレベル及び影響について評価した報告書に対し、新たな情報と分析をもって検証した結果をまとめた報告書を2021年3月に公表し、その中で「福島県民の健康被害で、事故による放射線被ばくに直接帰因すると思われるものは記録されていない。」とされている旨の説明があり、上杉政務官に同報告書を手交しました。また、7月20日から21日にかけて福島県を訪問し、自治体への表敬訪問を行った他、いわき市において同報告書についての住民説明会を開催した旨述べました。
  2. これに対し、上杉政務官より、福島県における復興の現状について紹介すると共に、UNSCEARによる報告書及びその後の取組について、国連の機関による科学的で独立した評価として重視している旨述べました。
(参考)原子放射線の影響に関する国連科学委員会(United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation: UNSCEAR

 1955年に国連に設立、加盟国(現在、我が国を含む31ヶ国)が任命した専門家で構成される。放射線の人及び環境への影響等を調査し、国連総会及び加盟国に報告を行っている。


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