農林水産省・新着情報

金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年8月2日(火曜日)10時39分~10時48分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)「こども霞が関見学デー」について
  • サンマ等の資源量等について
  • 農林業センサスの見直しについて
  • 花粉発生源対策について

冒頭発言

大臣

  私から1点、御報告がございます。明日3日及び明後日4日の2日間、「こども霞が関見学デー」を開催します。農林水産省では、子供達が五感を使いながら食や農林水産業について学べる7つのオンラインワークショップを実施いたします。ワークショップの内容は、ライブ配信をしますので、どなたでも御覧いただけます。ぜひ、たくさんの方々に体験していただき、日本の農林水産業や食に対して理解と関心を深めていただきたいと考えております。詳細は、特設ウェブサイト「マフ塾」を御覧ください。本日、私からは以上です。

質疑応答

  • サンマ等の資源量等について

記者

  先週サンマやスルメイカの来遊量が発表され、今年も低水準ということでしたが、近年、低水準が続いていることへの受け止めをお願いします。また、特に今年、燃料費なども高騰しているかと思うんですけども、漁場が沖合になると漁に行くのをためらわれる漁業者も出てくるかと思いますが、何か対策や支援について考えられていらっしゃることがあればそちらも併せてお願いいたします。

大臣

  7月29日に国立研究開発法人水産研究・教育機構が長期の漁況予報を発表しまして、サンマについては、来遊量は昨年を上回るが依然として低水準、スルメイカについては、来遊量は概ね前年を下回るとされました。資源の減少に伴いまして、これらを対象とする漁業は、厳しい状況にあると認識をいたしております。これらの魚種の減少は、水温・海流、産卵場等の海洋環境の変化の影響が大きく、これに外国漁船の漁獲が追い打ちをかけていると認識いたしております。我が国といたしましては、引き続き関係国や国際機関に適切な管理の実施を働きかけていきます。

記者

  燃料費が高騰する中での漁業者への対策の件、何かございますか。

大臣

  本年のサンマ長期海況予報において、漁場は公海及び公海に隣接するEEZの沖側が中心となる見込みであるとされ、引き続き、漁場が遠隔化するとの予報が示されました。燃油価格が高騰する中、漁業者にとっては経費の面で非常に厳しい予報であると承知しています。燃料費の高騰に対してはですね、燃油の価格が一定水準以上に上昇した場合に、漁業者補填金を交付する漁業経営セーフティーネット構築事業を行っており、引き続き、漁業者の負担が軽減されるよう、的確な事業実施を図っていく考えであります。燃料の高騰の影響も含め、引き続き、状況を注視してまいります。セーフティーネットについてもう少し詳しく知りたい方はですね、事務局に聞いていただければ。少し内容は変わっていますので。

  • 農林業センサスの見直しについて

記者

  農林業センサスの見直しについて伺います。先日、2025年の農林業センサスについて議論する有識者検討会の初会合が開かれまして、農水省は次回のセンサスの調査項目について、集落の寄り合いの実施状況などを把握してきた農業集落調査を廃止するというふうに提起しました。これについて、委員の方からは、調査の継続を求める声が複数上がっていますけれども、改めて、なぜその廃止の方針を示されたのかということと、委員からのそういった声に対して今後どう対応されていくかを伺います。

大臣

  ただいまの御質問に対して、本調査につきましてはですね、個人情報保護条例により、調査対象者である集落の実情に通じている者の把握自体が困難になっていることや、調査担当職員の減少により調査の実施が著しく困難となっている一方、農林業センサスの他の農業集落別データの活用によって、農業集落の実情を把握することが可能となっている事情を踏まえまして、廃止の方針を示しているところであります。今後、研究会での御議論を踏まえまして、省内でも検討を深め、農林水産省としての最終的な方針を決定していきたいと考えています。

記者

  この調査のですね、廃止するという方針の調査の意義とか重要性について、大臣はどのようにお考えになっているかも伺いたいのですが。

大臣

  私もこういう報告を受けましたので、その辺について、質問があったような内容について、十分にこの会で検討して、今後支障がないように調査を、こういった問題に支障がないように配慮しながら考えていただきたいということは指示をいたしております。

  • 花粉発生源対策について

記者

  昨日、全国知事会のプロジェクトチームが、林野庁の長官の方を訪問しまして、花粉症の発生源対策を要望しました。花粉の少ない新品種の開発などを求めましたが、こうした要望も受けて農林水産省としては、今後どのように対応されていく方針でしょうか。

大臣

  8月1日の全国知事会の花粉発生源対策プロジェクトチームのリーダーである伊原木岡山県知事から林野庁長官に対しまして、「花粉の少ない苗木の供給体制の整備」、「より花粉が少なく成長の良い品種の開発」などについて、提案・要望があったところであります。スギ花粉症は国民の4割が罹患してるとも言われておりまして、社会的・経済的に大きな影響があることから、大変重要な課題であると認識をいたしております。農林水産省としては、花粉発生源対策として、スギ・ヒノキ人工林の伐採とその木材利用、更には花粉の少ない苗木への植替えの促進、花粉の飛散を抑制する技術の開発などを進めているところでありまして、今回の知事会の提案・要望も踏まえまして、引き続き花粉発生源対策を推進してまいりたいと思います。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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