外務省・新着情報

令和4年8月9日

 8月8日(現地時間同日)、レソト王国の首都マセルにおいて、我が方、丸山則夫駐レソト王国日本国特命全権大使(南アフリカ共和国にて兼轄)と、先方オロレ・ルシガ国連世界食糧計画(WFP)レソト事務所代表(Ms. Aurore RUSIGA, Representative and Country Director, the World Food Programme in Lesotho)との間で、レソトに対するWFPを通じた食糧援助として、供与額2.5億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

  1. レソトでは、干ばつ、熱波、洪水や新型コロナウイルス感染症の影響などにより、2022年には国民の2割強にあたる約34万人が食料危機に陥ると言われています。新型コロナウイルス対策としてのロックダウンや、同国の重要な収入源である南アフリカへの出稼ぎ労働者からの送金収入が減少したことに加え、ウクライナ危機による食料・燃料価格高騰が更なる経済の悪化をもたらしており、同国への食糧援助は喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、WFPを通じて、同国に対し食糧(被災地産魚缶詰、トウモロコシの粉等)を供与することにより、同国の食料事情の改善を図り、また、6月のG7エルマウ・サミットにて岸田文雄内閣総理大臣が表明した、グローバルな食料危機へ対応するための計約2億ドルの支援の一環として、実施するものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)レソト王国基礎データ

 レソト王国の面積は約3.0万平方キロメートル、人口は約214万人(2020年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,100米ドル(2020年、世界銀行)。


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