外務省・新着情報

令和4年8月18日
勲記を掲げる林外務大臣とゲイツ会長
勲章を掲げる林外務大臣とゲイツ会長

 8月18日、午前11時から約35分間、林芳正外務大臣は、ビル・ゲイツ共同議長(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)(Mr. William (Bill) Henry Gates III, Co-Chair of the Bill & Melinda Gates Foundation)による表敬を受けるとともに、旭日大綬章の伝達式を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から勲記及び勲章を伝達するとともに、ゲイツ共同議長が長年にわたり国際保健分野において多大な貢献を行ってきていることへの感謝の意を表し、また、受章についての祝辞を述べました。これに対し、ゲイツ共同議長から叙勲に対する謝意を表した上で、国際保健において日本と緊密に連携して引き続き貢献していきたい旨述べました。
  2. その後の意見交換において、林大臣から、本年9月に第7次増資会合が予定されているグローバルファンドに関し、三大感染症対策に加え保健システム強化にも取り組むことは将来のパンデミックへの備えにもなるため、その取組の加速を期待する旨述べました。これに対し、ゲイツ共同議長から、国際保健分野における日本政府のリーダーシップと貢献に対して謝意が示されるとともに、ゲイツ財団としてもグローバルファンド、世界ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)やグローバルヘルス技術振興基金(GHIT)といった国際的な枠組みにおいて日本と連携していきたい旨述べました。
  3. 両者は、来年、日本がG7広島サミットを開催すること及びユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成を見据え、三大感染症、新興・再興感染症、ポリオへの対策を含め、緊密に連携していくことで一致しました。
(参考1)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)

 すべての人が、効果的で良質な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられること。

(参考2)グローバルヘルス技術振興基金(GHIT)

 低中所得国を中心に蔓延する顧みられない熱帯病(NTDs)等については、高所得国において需要が少ない等の理由から治療薬等の開発が十分になされていない。このため、これらNTDs、マラリア、結核の治療薬・ワクチン・診断薬の研究開発を支援する官民パートナーシップとして、2012年、日本政府、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、我が国製薬企業の支援によりGHITが設立された。

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