外務省・新着情報

令和4年8月26日
会談する日・チュニジア両外相
日・チュニジア外相会談の様子

 8月26日、午前9時(現地時間。日本時間17時)から約65分間、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)への出席のためチュニジアを訪問している林外務大臣は、オスマン・ジェランディ外務・移民・在外チュニジア人大臣(H.E. Mr. Othman JERANDI, Minister of Foreign Affairs, Migration and Tunisians Abroad of the Republic of Tunisia)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、ジェランディ大臣から、林外務大臣のチュニジア訪問への歓迎の意が表明されるとともに、今回の訪問で両国の友好が更に深まることを期待する旨表明しました。これに対し、林大臣からは、チュニジア国民の心温まる歓迎への感謝の意を述べた上で、TICAD8を通じて「共に成長するパートナー」として協力関係を深化させていきたい旨述べました。双方は、TICAD8を成功に導き、二国間関係を更なる高みに引き上げていくことを確認しました。
  2. 続いて、林大臣から、日本として、チュニジアの経済改革の努力を後押しするとともに、12月の国民議会選挙が国民の広範な支持と、手続き上の透明性が確保された形で、適切に実施されることを期待している旨述べました。また、ジェランディ外相からは、チュニジアに対するこれまでの日本の支援について感謝するとともに、チュニジアが目指す経済社会の実現に向け日本との連携を強化していきたい旨述べました。
  3. このほか、両大臣は、地域情勢及びグローバルな諸課題について意見交換を行いました。林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがすものであり、国際社会で協調して対応していく必要がある旨述べました。また、両大臣は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において連携していくことを確認したほか、軍縮・不拡散、安保理改革、開発金融といった国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。特に、安保理非常任理事国(日本:2023~24年)とAU平和・安全保障理事会メンバー(チュニジア:2022~24年)としてアフリカを含む国際社会の平和と安定のため、引き続き連携していくことで一致しました。
  4. また、両大臣は、外相会談に続いて技術協力協定及び二国間クレジット制度(JCM)に係る協力覚書への署名を行いました。

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